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2022.10.04

ファッション

大好きなデニムを長く履く=サステナブル!デンハム設立者が考えるデニムの未来

 

GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)認証のオーガニックコットンを使用したストレートシルエットのデニム。ストレッチ部分には生分解性繊維「ロイカ V550」を採用する。デニム7万400円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)、シャツ5990円/ギャップ(ギャップ新宿フラッグス店 03-5360-7800)、肩に掛けたニット2万900円/ジャミソンズ ニットウェア(ビショップ 03-5775-3266)、腕時計1万1550円/シャーク(マニューバーライン 03-5245-3113)

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「もともとデニムはサステナブルな服。何せ、これほど長くはけるボトムスはないですから」。

これは去る6月に来日したデンハムの設立者、ジェイソン・デンハムさんの言葉。こう聞いたとき、サステナブルファッションはもっとシンプルに考えていいと思った。

そもそも何がいちばんの問題?結論から言えば「服が余って大量廃棄されている」ことが問題なのだ。現実の数字を見よう。



この30年で服1枚当たりの価格は半分以下になり、市場規模も下がったが、逆にアパレル全体の供給量は2倍近くに膨らんでいる。この状況は「安価な服を短いサイクルで捨てる」傾向を生みやすい。

実際、服の7割近くはゴミとして廃棄されるのだ。

「服を手放す手段の分布」環境省ウェブサイト(www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/)をもとに作成。

「服を手放す手段の分布」環境省ウェブサイトをもとに作成。


そこで冒頭のジェイソンさんの言葉が利いてくる。

デンハムの哲学のひとつ“Virgin to Vintage”。つまりデニムを長くはいて自分好みに育てることは、大量廃棄と真逆のサステナブルな行為なのだ。

ジェイソン・デンハムさん

ジェイソン・デンハムさん


「もちろん一企業として、社会的責任を果たすためのゴールは決めています」とジェイソンさん。

それが下の4つの指針。デニム作りに直接関わるのは1と2、原材料の再考と工場排水の削減だ。

4つのサステナブル指針
①原材料の再考
②工場排水の削減
③労働環境の改善
④環境負荷の低減

「コットン栽培の土壌を回復させるプロジェクト。生分解性ストレッチ素材の採用。工場排水に含まれる化学物質をゼロにする取り組みもスタートしている。やることが山積みなんだ(笑)」。

サステナブルなデニム作りにポジティブな情熱を注ぐジェイソンさん。こういう話を聞くと、デニムの未来はきっと明るいと思うのだ。

清水健吾=写真 来田卓也=スタイリング 竹井 温(&’ management) 加瀬友重=文

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