オーシャンズが作った、さながら履くオーシャンビューといったレッドウィング。「レッドウィング・シューストア 福岡PARCO店」「レッドウィング・シューストア 池袋PARCO店」にて限定発売されるため要チェック。
▶︎すべての画像を見る まるで夜明け前の海のように、深い深い青。
以前、試作段階の一報をお届けしたブルーのレッドウィング、そう“青リッシュセッター”と名付けたオーシャンズ別注モデルがついに完成した!
プロトタイプを覚えていただいている読者ならお気付きだろうが、まず大きく変わったのがソールの色。レッドウィングの6インチモックでは定番となるホワイトを、完成版ではブラックに変更している。
よりシックであることが決め手になったワケだが、実はこれにはもうひとつ大きな理由があり、そのヒントが冒頭の独特の青の色みにある。
ラフな毛脚と、吸い込まれるようなこのブルーの発色。ステッチまで青く染まっているのがディップダイの証拠だ。底は馴染みのあるトラクショントレッドソールなので、履き心地は多くの人が知ってるあの感じのまま。シューレースと履き口はブラックでシャープな印象を加えた。ブーツ7万2600円/オーシャンズ×レッドウィング(レッドウィング・ジャパン 03-5791-3280)
通常のブーツでは既に染色されたレザーを使うが、本作では濃い青を表現するため、ブランドでは異例のディップダイという手法を取っている。
簡単に説明すると、形になったブーツをそのまま染色液に漬け、時間をかけて色を吸わせては乾かし、また漬けるのだ。
手間を惜しまぬ反復作業でこの引き込まれるような特濃い青は生まれていて、その際にソールが受ける染色の影響を最小限にとどめるために、黒が適していたというのが事の経緯。よって色移り必至なので、履くときには淡色のソックスやボトムスは要注意!
その代わり、履き込んでいくうちに自分だけの美しい青の退色やエイジングが楽しめることは保証しよう。そう、我々が愛するデニムのようにだ。
昨今レッドウィング再評価の機運がにわかに強まる中、渋カジ上がりの大人だけじゃなく、トレンドに聡いユースたちもがこぞって履いているのは周知の事実。
初エントリーの彼らは無条件で新鮮に感じるだろうが、カムバック組の大人がフレッシュに履きたいなら、迷わずこれに足を入れてみてほしい。限りなく透明ならぬネイビーに近いブルーはひと見で威張れる派手さこそないが、二度見確実な印象深さと上品さを兼ね備えているから。
ブーツ7万2600円/オーシャンズ×レッドウィング(レッドウィング・ジャパン 03-5791-3280)、ニット3万6300円/シップス×ジョン スメドレー(シップス エニィ 渋谷店 03-3496-0382)、デニム3万5200円/ディーゼル(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978)、腕時計83万6000円/オメガ 03-5952-4400
着こなしはアメカジを象徴するブーツに引っ張られず、クリーンなトップスをチョイス。ハイゲージニットをカジュアルなものと合わせる技は、そんな着こなしが得意な藤原ヒロシさんから学びたい。
黒の上下に、ブーツの青が活きている。一方、ブルーデニムに合わせればグラデーションが楽しめそうだ。定番のデニム×レッドウィングの組み合わせをフレッシュな気持ちで着られるなんて、最高だ。
濃いブルーの革靴は意外と珍しく、履くだけ気分がアガるはず。アイリッシュセッターの場合、やはりボトムスのレングスがとても重要。
昔は2クッションが当たり前だったが、今は裾を折り返して、少し裾が浮いてるくらいの丈がベストだ。
余談だがレッドウィングの名前の由来は、発祥の地であるミネソタ州の街。そして、当のミネソタの州旗はこんなふうに深い青を使っている。
何の因果か、州境を流れるミシシッピ川から続く大海のような青いアイリッシュセッター「8173」を作ってしまった次第。とにかく手間がかかるので、生産できたのはごく少数。見つけた方は、即購入を!
[問い合わせ]レッドウィング・ジャパン03-5791-3280