［Origin］その名はブランドの冒険心の象徴として選ばれた
「レンジャー」の名は、チューダー自体の商標登録から3年後の1929年に登録され、当初は特定のモデル名ではなく、ブランドの冒険的な要素を表現するために用いられた。意匠として認識されるのは’60年代になってからだ。
［Inspiration］苛酷な環境にも耐える機能と信頼性の哲学の下に
1952年から’54年の英国海軍の北グリーンランド遠征探検（写真上）において、隊員は「オイスター プリンス」（写真下）を着用し、常に高い精度を記録した。
このブランド初の過酷な環境下での長期テストには、極寒仕様の潤滑油や防寒着の上からも着けられるようストラップの延長パーツを採用。
優れた実用性はここで実証され、チューダーの名を知らしめるとともに、審美性やステイタス以上に機能を重視する哲学は現代に継承されている。
［Movement］質実剛健を内から支えるマニュファクチュールの技術
搭載するキャリバーMT5402は、ケニッシとの共同開発によるマニュファクチュールムーブメント。非磁性のシリコン製ヒゲゼンマイを採用し、クロノメーター認定を取得。ただし精度はそれを超える日差-2〜+4秒を誇る。
約70時間のパワーリザーブを備え、実用性と信頼性を併せ持つ。
［Fabric Strap］品質へのこだわりはストラップにも注がれる
チューダーはファブリックストラップを2010年にいち早く取り入れ、それ以前からパートナーシップを結ぶフランスのジュリアン・フォール社のものを採用する。
150年以上家族経営を続ける老舗で、19世紀の織り機を用い、高品質と快適な装着感を両立。美しい発色に加え、強度にも優れる四角い留め穴など細部までこだわった仕様だ。
「腕時計の360度全方位的大解剖」とは…… 一本の腕時計を取り巻く魅力的なトピックスを抽出し解説。知れば知るほど時計愛は深まるはずだ。
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