さて、「ツールズバー」にはどんな人が集うのだろうか。この日のお客さんに声をかけてみた。

こちらは同じ建物内にある会社でリモート勤務しているという福永さん。

「このバーで飲むは初めてです。出社の度にこの店に足を運び買い物はしてますけどね。バイク好きが高じて、バイカー向けアプリ『TRACKLife（トラックライフ）』を開発、運営してます」。

そう話す福永さんは、ガレージ付きの自宅でバイク4台を所有するほどのバイク好き。類友ができそうな予感がプンプンと漂う。

「ファクトリーギア」のスタッフ（右ふたり）と「ネオファクトリー」の方々（左ふたり）

こちらの4人組は、「ファクトリーギア」のスタッフと取引先であるハーレー・ダビッドソンのパーツを取り扱う「ネオファクトリー」の社員が“打ち合わせ”と称して親睦を深めている。

車、バイクのパーツと工具との密な関係性が垣間見える。

「ハーレーのようなアメリカのバイクは、部品がインチ規格だから、そのネジを回すための工具も同じ規格のものが必要になります。

そこで連携して、ハーレー向けの工具セットを一緒に作って『ネオファクトリー』で扱ったり……。車やバイクと工具は、切っても切れない関係なんです」。

「ファクトリーギア」があることで、海外メーカーへの取り寄せをしないで済むこともあるのだとか。



そんな玄人の信頼を集める「ファクトリーギア」には、オリジナルで生産しているブランド「DEEN（ディーン）」がある。

業界での信頼度も高く、誰もが知る某大手自動車メーカーも自社に導入しているほどだ。



ちなみに、バーが営業している間も工具店はオープンしており、普段は19時までの営業だが、金曜日だけは22時まで営業時間を延長してくれている。

優良工具店の中にある「ツールズバー」は、乗り物好きや工具好き、遊び好きな大人が集う、なんともフリースタイルで愉快なバーであった。

気になった人は、金曜の晩にぜひ！