▶︎すべての画像を見る よく病院や学校のトイレなんかに置いてあるゴム製のサンダル。いわゆるベンサン(便所サンダル)である。
そのレトロなルックスゆえ、「昭和っぽい」「ダサい」と思われがちだが、そんなマイナスイメージを見事に払拭した“只者じゃないベンサン”が登場した。
「OVERWRAP SQUARE SANDALS VIBRAM SOLE」3万3000円/ミーンズワイル×ベンチ(ミーンズワイル http://meanswhile.net/)
手掛けるのは、“体に最も近い道具”をコンセプトに掲げ、数々のアウトドアメーカーやワークブランドとタッグを組んできた「ミーンズワイル(meanswhile)」。
そして、奈良県で40年以上もベンサンを作り続けてきた老舗メーカー「ニシベケミカル社」が運営するブランド「ベンチ(bench)」だ。
まず注目したいのは、ベンサンの常識を覆すその革新的なデザイン。お馴染みの便所サンダルに、牛革のアッパーと厚みのあるシャークソールを重ねることによって、ブーツのような高級感のあるルックスへと変貌を遂げたのだ。
つま先はスクエア型になっており、ベンサンの淵にはコバステッチと呼ばれる白い縫い目が入っている。まるで下駄のような和を感じるディテールだ。
アッパーと同じ牛革を使用したバックストラップには、クッション素材を注入。踵に当たったときの肌触りが良いため、長時間の歩行もノンストレスだ。
しかも、バックストラップをアッパーの方向へスライドさせれば、つっかけサンダルのような使い方もできる。この機能性は、アウトドアテイストを得意とするミーンズワイルならでは。
アウトソールにはビブラム社のシャークソールを採用した。
過酷なフィールドを想定して作られたソールなだけあって、耐久性とグリップ力は折り紙付きだ。足場が悪い場所でも、ガシガシと履けるのがうれしい。
「OVERWRAP SQUARE SANDALS VIBRAM SOLE」3万3000円/ミーンズワイル×ベンチ(ミーンズワイル http://meanswhile.net/)
カラーはブラックのほか、カーキとホワイトもラインナップ。「OVERWRAP SQUARE SANDALS VIBRAM SOLE」3万3000円/ミーンズワイル×ベンチ(ミーンズワイル http://meanswhile.net/)
そして、最大の特徴は、インソール部分に埋め込まれたベンサンだろう。そもそも、ベンサンがトイレやベランダで長らく支持されてきたのは、耐水性や抗菌性に優れた特性ゆえ。
このサンダルでも同様のスペックを備えているため、たとえ足が蒸れたとしても清潔さを保ってくれるのだ。
モードなスタイルとも相性はバッチリ。靴下をインしてもクールな印象にキマる。
ベンサンを丸ごと取り入れながらも、素材の組み合わせによって、別次元のサンダルへと進化したベンサン。
一度足を通せば“ただの便所サンダル”じゃないことをより実感してもらえるはずだ。
[問い合わせ]ミーンズワイル http://meanswhile.net/