▶︎すべての画像を見る このところ、ビジネスシーンでのタイドアップ姿をめっきり見かけなくなったと思う。そもそも進行していたビジネス服のカジュアル化に、対面機会を減少させたコロナ禍が追い打ちをかけた格好だ。
仕事中だって楽でいることに、我々は好意的だが、それでも、あの凛と背筋の伸びる感覚を忘れたくはない。好事家たちの特権にしておくにはもったいないではないか。
だからこそ、いかなるときにタイドアップを選ぶのか。また、ここぞの一着のチョイスにも意味が生まれてくるだろう。
ネクタイ13万5300円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
ならば、やはりエルメスは筆頭として申し分ない。今回はその一丁目一番地であるレザータイにスポットを当てよう。
“バターのように”と形容される最上級のラムスキンレザーと、ウールのブロード生地を組み合わせたタイの締め心地たるや、想像を絶する心地良さ。
大剣に施された「シュヴァル・ドゥ・フェット」柄のスタンプは、見る人が見れば「エルメス?」と思わせるさりげなさで奥ゆかしささえ漂う。
ベルト6万8200円、バックル5万1700円/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
せっかくならば、このタイドアップに付随するアイテムもエルメスで揃えたい。グレーがかったパラジウム仕上げの「H」バックルと職人技のつまったカーフのベルトでウエストをマーク。
これらを纏えば、どんな時間だってFUNな気分でいられるはずだ。