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ポイント5:抜きづらいペグはペグで抜く

撤収時にペグが抜きづらい場合は、ペグハンマーやペグを利用すると簡単に抜ける。

これを覚えておけば、何人かで同時に撤収作業が進められて効率的。

これを覚えておけば、何人かで同時に撤収作業が進められて効率的。


「ヘッド部分にペグを差し込んで、両手で引き抜きます。打ち込む時と同様に、ペグが刺さっている角度をイメージして引っ張ると、するっと抜けます。それでも抜けない場合は、ヘッドを左右に回してあげると抜けやすくなります」。

くれぐれもガイラインを引っ張って抜かないこと。ラインが傷む原因となってしまうので気をつけよう。


ポイント6:種類の異なるペグを使い分ける

最後にペグの種類について。

付属のペグでも、使い方次第でさまざまな場面に対応できるが、特徴の異なるペグをいくつか買い足して混ぜておくと、対応できる場面が増えて便利だ。

付属のペグ(左から2本目)以外にも、種類違いのペグをいくつか揃えておくと対応できる場面が増える。黒いものが鍛造ペグ。オレンジがプラスチックペグ。

付属のペグ(左から2本目)以外にも、種類違いのペグをいくつか揃えておくと対応できる場面が増える。黒いものが鍛造ペグ。オレンジがプラスチックペグ。


「付属のペグは、ピンペグと呼ばれるタイプ。強度が十分なスチール製は問題ないのですが、アルミ製のものは軽くて扱いやすい反面、耐久性は高くないので硬い地面には不向き。曲がってしまうこともあります。そうした場面では、頑丈な鍛造ペグを持っていると、ガンガン打ち込めて便利です。

反対に芝生や砂地など、地面が柔らかいところでは、接地面の多いプラスチックペグなどが有効です」。



かつて、適当にテントのペグを打っていると、先輩に「ペグ打ちを笑うやつは、ペグ打ちに泣く」と言われた経験がある。

その場は笑って流したのだが、後日、雨風が強い日に適当に打ったペグがすべて抜けてしまい、大変痛い目に遭った。以来、ペグ打ちの重要さは身に染みている。

ここに紹介したのはペグ打ちのごく一部の知識だが、これだけ覚えておけば痛い目に遭わずとも、正しい方法でしっかりペグを打ち込めるようになるだろう。

あとは実践で繰り返し使っていくうちに、なぜこうするべきなのか、身をもって理解できるようになるはずだ。


[取材協力]
「ogawa GRAND lodge FIELD」
千葉県柏市手賀1618
04-7170-4486
Instagram:@ogawa_grand_lodge_field

池田 圭=取材・文 熊野淳司=写真

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