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2022.08.21

あそぶ

「ペグ打ちを笑うやつは、ペグ打ちに泣く」。今さら聞けない6つの基礎知識をおさらい!


「Camp Gear Note」とは……

ペグ打ち(ペグダウン)は、テントやタープを張るために必須の作業。これが単純なようで、実は意外に奥深い。

なんとなく打ち込んでいた角度やペグの種類をちょっと変えるだけで、安定感が大きく変わってくるのだ。

前回の「タープの正しい張り方」に続いて、今回も講師役として「アウトドアの何でも屋」こと、牛田さんに登場していただき、ペグの正しい使いこなし方を伝授してもらおう。

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打ち方のコツを教えてくれた人
牛田浩一さん●株式会社B.O.W代表取締役。化石掘りが趣味だった父親の影響でアウトドアを始める。アウトドア用品の輸入卸会社勤務を経て、アウトドア専門のアタッシュドプレスとして独立。現在は「アウトドアの何でも屋」として、年間の1/3をフィールドで過ごす。季節に合わせてフライフィッシング、サーフィン、スノーボードと、嗜むアウトドアアクティビティは多岐に渡る。著書に『キャンプ雑学大全2020実用版』(三才ブックス刊)。年間に張るタープ、テントの数は、なんと数百張り! 当然ペグも打ちまくってます。

牛田浩一さん●株式会社B.O.W代表取締役。化石掘りが趣味だった父親の影響でアウトドアを始める。アウトドア用品の輸入卸会社勤務を経て、アウトドア専門のアタッシュドプレスとして独立。現在は「アウトドアの何でも屋」として、年間の1/3をフィールドで過ごす。季節に合わせてフライフィッシング、サーフィン、スノーボードと、嗜むアウトドアアクティビティは多岐に渡る。著書に『キャンプ雑学大全2020実用版』(三才ブックス刊)。年間に張るタープ、テントの数は、なんと数百張り! 当然ペグも打ちまくってます。

ポイント1:正しい角度は「ガイラインに対して90°」

地面に対して90°でも止まらなくはないが……。

地面に対して90°でも止まらなくはないが……。

まずは、ペグを打つ角度からおさらいしてみよう。

打ち込む角度は地面を基準に考えがちだが、基準とすべきは地面ではなく、テントやタープ本体から伸びているガイライン(ロープ)。ガイラインに対して90°になる角度に打ち込むのが、もっとも抜けづらい角度だ。

ガイラインに対して60〜90°が最も安定する打ち込み角度。

ガイラインに対して60〜90°が最も安定する打ち込み角度。

「斜めに打つのは、抜けづらい以外にも理由があります。地面の下に硬い石などがある場合は、ペグを真っ直ぐ打ち込むと刺さりづらいのですが、斜めに打ち込むことで上手く石を避けることができて、刺さってくれるんですよ」。


ポイント2:叩く角度は「ペグに対して真っ直ぐ」

地面に対して真っ直ぐ打つとペグが曲がってしまう。

地面に対して真っ直ぐ打つとペグが曲がってしまう。


ペグを打ち込む際に、もっともやりがちな間違いが叩き方である。

ヘッド部分をペグが地面に刺さ去っていく向きに打つのが正解。上から真っ直ぐに打つと、ペグが曲がる原因になってしまう。

ペグに対して真っ直ぐ、が正解。

ペグに対して真っ直ぐ、が正解。


「上から打っても刺さるのですが、力が無駄に伝わって、打ち込んだ穴も広がってしまいます。結果、ペグは曲がるし、抜けやすくなるしで、いいことはありません」。

ヘッドの重さ、バランスの良さで選ぼう。

ヘッドの重さ、バランスの良さで選ぼう。


ハンマー選びも大切。付属のペグハンマーでもいいが、良いハンマーを選ぶとさらに打ちやすくなる。ヘッドにある程度重さがあってバランスの良いタイプなら、その重さを利用して余計な力を入れずに打ち込める。

また、大型テントやタープを立てる際に、たくさんペグを打つのも楽になるはずだ。


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