▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 今は電気自動車への大転換期。モーターで車を走らせる時代になれば、MT(マニュアルトランスミッション)は不要になる。だから一部のドライブ好きが「今のうちに!」と、MT車人気がにわかに盛り上がっているという。
「運転を楽しむ」ためにMT車を迎えるなら、ゴーカートみたいな楽しさがある、全長4m前後のコンパクトカーはどうだろう。
街中では何度もギアチェンジが必要で、高速ではエンジンをガンガン回してクラッチとシフトレバーのケアも面倒くさい。けれど、それが最高に楽しいのだ。
パリを走るルノーは、細かな道こそ面白い
「トゥインゴ」(現行型)。中古車価格は約80万〜260万円
パリの入り組んだ路地を走るため、前輪が大きく切れるようにとRR(リアエンジン・後輪駆動)が採用されたほど、パリを意識して作られた車。
狭い石畳の路地裏でも、ルーブル美術館の前でもサマになる、小粋なコンパクトカーに実はMT車が設定されている。0.9Lターボエンジンに5速MTが組み合わされ、曲がりくねったコーナーではまるで後輪がスライドするかのような感覚まで加えられている。
さすがF1に挑戦し続けているメーカー、走る楽しさがわかっていらっしゃるのである。
どんどん味わいを増す伝統の「ゴーカート」
「ミニ」(2007年2月〜2014年3月)。中古車価格は約25万〜450万円
小さくてドライブが楽しい車と言ったら「ゴーカート・フィーリングを提供する」ことを自負するミニを外せない。
2007年に登場した2代目は、初代をさらに深化させたゴーカート・フィーリングが与えられた。しかもエンジン屋の異名を持つBMWは、2代目のためにエンジンを2種類も新開発。1.6Lを搭載するクーパーと、それにターボを付けたクーパーSが設定され、どちらも6速MT車が用意された。
ワインディングではひらりひらり&キビキビと。高速道路の直線ではどっしりと。BMW製ミニの熟成モデルは味わいがいのある一台だ。
2/2