さまざまな髪の悩み……最新の研究でわかっていること、家でできるケア方法まで紹介します(写真:cba/PIXTA)
当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。 この連載では、社業を極める「オタク」たちに焦点を当てている。そこに仕事を楽しむためのヒントがあると思うからだ。
今回インタビューしたのはアートネイチャーの矢島和子さん。とにかく彼女は「髪」が好き。幼少期より興味をもち、お小遣いをせっせとシャンプーに費やした。街角で髪がきれいな人を見かけるとシャンプーは何か聞いてしまうという。
ヘアカウンセラーを経て、現在は営業企画部次長。染毛剤などヘアケア商品の開発を担当している。髪のことならなんでも話せるという彼女に、白髪、薄毛、ツヤ……と、気になる悩みについて聞いてきた。
白髪の原因は17型コラーゲン?
──年を重ねるにつれて、だんだん白髪が増えてきました。そもそも、髪はどうして白くなるのでしょうか? 実は、白髪のほうが“完成した毛”なんです。髪の毛は、皮膚の中にしか生きた細胞がありません。これが毛根と呼ばれるもので、発生した時点では白髪です。
成長して外に出るまでの間に、メラノサイトが発生しメラニン色素が入ってきて、東洋人であれば黒い髪になります。入ってくるはずの色素が発生しなくなるのが白髪の原因です。
では、なぜメラノサイトが発生しなくなるのかというと、毛根のそばにある17型コラーゲンが発生しなくなるためと言われています。ここ数年の研究でようやくわかってきたことです。17型コラーゲンができなくなる理由はまだわかっていません。
栄養が届きやすくなるので血行が大事とは言われています。とはいえ、血行がよくなれば必ず治るものでもありませんので、一度なってしまうと難しいところはあります。また、17型コラーゲンを食べれば治るのかというと、そういうこともありません。
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