⑤ エコー(ECCO)
1963年にデンマークで設立された「エコー」は、生産工程のすべてを自社で行う老舗のシューズブランド。スニーカーやビジネスシューズで培った性能の高さに定評がある。
「ECCO MX ONSHORE」サンダル1万6500円/エコー(エコー・ジャパン 0102-974-010)
こちらは、人気の「ECCO MX ONSHORE」。アウトソールはポリウレタン一層構造となっており、軽量性とクッション性、そして柔軟性に優れる。
一般のストラップサンダルとは一線を画したグッドデザイン
蒲池 上から見たデザインが好き。ウォーターシューズっぽくて。
原 一般的なストラップサンダルでは見かけないルックスだよね。サイドが立ち上がっていて、足を覆うような作りだし。
蒲池 足全体がホールドされるから、すごく安定しますね。着脱もしやすい。
原 サンダルでこの履き心地は新鮮! ランニングシューズを履いているような感じ。爪先のソールが薄くて、かかとが高くなっているから、歩くと勝手に足が前に進んでいく。
蒲池 推進力に優れていますよね。ちなみに、このゴツゴツしたアウトソールはモトクロスのタイヤからインスパイアされたみたいです。
原 ランシューじゃなくてバイクがデザインソースなんだ。グリップ力もあるから、足場が悪い場所でも活躍しそう。
蒲池 僕的には、ネオプレンようなベルトの肌触りも好きです。
原 価格は高めだけど、納得のスペックだね。
⑥ ダナー(DANNER)
労働者向けのワークブーツを作るメーカーとして誕生した「ダナー」。シューズ業界でいち早くゴアテックスを使用するなど、常に革新的な取り組みを続けるフロントランナーだ。
「オレゴン ストラップ」サンダル8250円/ダナー 03-3476-5661
「オレゴン ストラップ」もその例に漏れず、素材の多くをサステナブルな素材で構成している。ソールには、生産時に発生するスクラップを混ぜたヴィブラム社の「OREGON」を採用し、フットベッドにはキャンプマットにも使われるリサイクルEVAを取り入れている。
タフさは健在。履き心地の向上に期待!
原 ダナーといえばブーツのイメージが強いけど、サンダルもあるんだ。
蒲池 僕も初めて見ました。武骨なルックスですね。
原 ワークブーツを手掛けているだけあって、全体的にタフな作りだね。ソールはかなり硬め。
蒲池 履き口が狭くて、正直、履きづらかったのですが、硬さは僕好みでした。ソールも分厚いので、耐久性には優れていそうです。
原 厚底だよね。ただ、フットベッドがフラットになっているせいか、フィット感がイマイチかな。長時間の歩行には不向きかも。
蒲池 僕はベルトの締め付けが少し気になりました。硬さはちょうどいいので、締め付けが安定すれば履き心地が良くなりそうです。
原 俺的に良かったのがヒールのカラビナ。キャンプのときに、荷物に引っ掛けておきたい。それで、ゆっくりする時間になったら履き替えたり。
蒲池 確かに。ヴィブラムソールを使ってますし、外遊びでは便利ですよね。
原 価格は8000円台。リーズナブルなのはうれしいね。全部履いてみて、どれにいちばん感動した?
蒲池 僕は改めて
テバの凄さを実感しました。フィット感、着脱のしやすさ、コストパフォーマンス、すべてにおいてバランスの取れた1足ですね。原さんは?
原 感動したのは
エコーかな。足のサポート力が高くて、サンダルなのに前に進む感覚が新鮮だった。デザインもちょっと近未来的でよかったな。
◇
見た目は似ていても、ブランドによって大きな違いが明白になった今回の企画。今後のストラップサンダル選びの参考にしていただけたら幸いだ。