▶︎すべての画像を見る 「本命サンダルの最終選抜」とは…… 夏だけでなく、履き方次第では3シーズン活躍するストラップサンダル。いわゆる、足の甲や踵にストラップのあるサンダルで、足のホールド力を高めてくれるのがメリットだ。
どれも同じに見えるが、違いはいかに?
もはや定番といえる型のため、さまざまなブランドからリリースされているが、それぞれどのような違いがあるのか?
6つのブランドから発売中のストラップサンダルを集めて、レッツ履き比べ。検証するのは、編集部のサンダル&キャンプ好きな2人、原 亮太と蒲池琢磨だ。
今回の履き比べ検証人は、OCEANS Web編集長の原 亮太(左)とデスクの蒲池琢磨(右)。両人ともキャンプ好きで、フィールドではストラップサンダルを愛用する。
ジャッジの目線は
「デザイン」「履き心地」「着脱のしやすさ」「コスパ」の4つ。
ブランドは
「チャコ」「スイコック」「フリーウォータース」「テバ」「エコー」「ダナー」。公平性を保つため、全ブランド黒を用意した。
① チャコ(CHACO)
まずは、スポーツサンダルの代名詞的ブランド「チャコ」から。
「Zクラウド」1万450円/チャコ(エイアンドエフ 03-3209-7575)
「Zクラウド」は、2種類のポリウレタンで形成されたフットベッドがウリ。まさに「雲(クラウド)」の上を歩いているような、柔らかい履き心地を実現したモデルだ。
履く人の気持ちを考えた細かな配慮に評価大
原 足指の上にくるストラップがクロスしていて、正直、足入れがしにくかった。どこに足を入れればいいのか、すぐにわからなくて。
蒲池 僕も、クロスのストラップに「ん?」って思ったんです、初めは。でも、このデザインって、一本のストラップでフィット感を調整できるようにするためのもの。実際に履いてみて、甲にあるアジャスターを引っ張ったら、一気に足にフィットした。これはメチャクチャいいと思いました。
原 確かに。一般的なストラップサンダルって、甲と踵でアジャスターがわかれてるからね。あと、履き心地は抜群だね。足裏に沿うようなフットベッドの形状も絶妙。
蒲池 足の専門医の意見を取り入れながら、人間工学的な側面からもデザインしているみたいですね。
原 雲の上を歩くと称されるスペックは伊達じゃないね。そう考えると、コスパはいいと思う。
蒲池 ちなみに、この手のストラップサンダルってフットベッドが臭うようになりません?
原 なる! 溝に汗が溜まるのか、しばらくすると刺激臭が……俺だけじゃなくてよかった(笑)。
蒲池 これは、フットベッドに抗菌&防臭加工が施されているらしいですよ。
原 それは助かる! ユーザー目線のこうした配慮は評価大だね。
② スイコック(SUICOKE)
シューズ業界でキャリアを積んだデザイナーが立ち上げた「スイコック」。2014年には、イタリアの名門「ヴィブラム(vibram)社」とともにソールとフットベッドを共同開発したことで一躍注目を浴びた。
「DEPA-2Cab-ECO」1万7600円/スイコック(オージー 03-6456-4422)
こちらは、コラボモデルとしても登場回数が多い「DEPA」のECOモデルだ。アッパーにはペットボトルをリサイクルした素材、アウトソールはバイオマス由来のヴィブラムソールを採用している。
耐久性の高さとグリップ力はピカイチ
蒲池 アウトソールがゴツゴツとしていて、頑丈な作りになっていますね。脱ぎ履きが簡単でグリップ力もあるので、アウトドアシーンで心置きなく使えそう。
原 それがヴィブラムソールの良さだよね。俺はフットベッドの硬さが気になった。地面から遠いような感じがする。
蒲池 僕は硬い方が好きなので、その点は特に問題なかったです。ただ、どうしても土踏まずがフィットしないというか……。
原 俺も。土踏まずが浮いてしまうよね。
蒲池 足首と足の甲の2カ所に面ファスナーが付いているので、ここでホールド感を調節できそうです。
原 良かったのは、足の形に合わせて凹凸があること。つま先部分の突起は、指を正しい位置へ導いてくれそう。
蒲池 サンダルって足が安定しないことも多いから、この凹凸は何気にうれしいですね。高機能な分、価格は高めかな。
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