ポイント⑤ メインポールを立てるとき、1本目は少し外側へ
1本目は「少し外側」がコツ。
2本のガイラインをペグで固定すれば、この段階でメインポールを立てられるようになる。
まず、
1本目は本体の少し「外側」にポールのお尻が出るように立てて、ガイラインの長さを調整してテンションをかける。
こうすると、あら不思議。ガイラインの張力とタープの重さでテンションがかかり、手を離してもポールは倒れない。
対して
2本目は反対に少し斜め「内側」に入れるように立てる。
左が1本目に立てたポール。2本目は「少し内側」に。
2本目が立ったら、1本目も「少し内側」に調整する。
「2本目が立ったら、1本目のポールも同様に、『内側』に入るような位置に動かします。
ポールはまっすぐ立てるよりも、多少斜めの“逆ハの字型”に立てるほうがテンションがかかるからです。
ふたりで同時に立てられる場合は、初めから2本とも内側に向けておいてもOKです」。
ちなみに、
風が強い日には、風上から順に立てたほうがやりやすいことも覚えておくと便利だ。
ポイント⑥ 四隅のガイラインは、タープの中心からの延長線上で
四隅のぺグループにもやい結び。
メインポールがしっかり安定したら、今度は四隅のガイラインをペグダウンして固定する。
「タープの四隅には、
もやい結びなどでガイラインをしっかり結びます。このとき、ガイラインはペグループに結ぶこと。
ついグロメットの穴に通したくなってしまいますが、ここが埋まるとポールを追加したい時に挿しづらくなってしまうからです」。
タープの中心からの延長線上に、真っ直ぐガイラインがくるようにペグダウン。
四隅のガイラインをペグダウンする位置は、タープの中心からの延長線上。ここに打ち込むと、テンションがしっかりとかかる。
最後に、全体のテンションを調整したら完成。上手に張れていると、自然とシワがなく、見栄えも良く仕上がる。
完成!
ここまで、慣れれば1人でも15分もあれば十分だ。
応用編:用途や風の強さに合わせて張り方を変えてみる
用途や風の強さによって、張り方を変えて対応できるのがタープの面白いところ。
四隅に180cmのポールを追加した張り方。
例えば、より広々使いたい場合は、メインポールの高さを出し、四隅にもポールを追加してみよう。
風が強い時は、できるだけ低く張る。四隅は地面に着けてもいい。
また、風が強い場合は、逆に高さを抑えることで風の影響を受けづらくすることもできる。
コットンのような風合いのTC素材。通気性があるので夏場も快適。
「タープにはいろいろな形状や素材がありますが、初めて買うならば、テンションを出しやすいヘキサタイプ(六角形)がおすすめ。
慣れてきたら、シンプルなスクエアタイプのほうが、用途や張り方のバリエーションが増えるので便利です。
近年は風合いが良く、焚き火にも強いTC素材が人気ですが、初めてであれば軽量で手入れも楽、しかも張りが出しやすいポリエステルが良いでしょう」。
いろいろな場所と環境でタープを張った経験値=上達への近道。キャンプやBBQなど、積極的にタープを張っていって、タープマスターを目指そう。
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