連載「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
スウェーデン生まれのテントブランド「ヒルバーグ」が、なぜテント界のロールスロイスとまで評されるのかに迫った
前編に続き、後編は具体的なおすすめモデルについてお話ししよう。
北欧の厳しい自然環境下で開発されたヒルバーグの全製品にとって、ハードな状況下でこそ真価を発揮することは想像に難くない。一方、高温多湿な日本特有の自然環境やキャンプのように一般的な用途に使うならば、使いやすいのは一体どのモデルなのだろうか。
引き続き、A&Fカントリー昭島アウトドアビレッジ店・副店長の水野さんにご教授願おう。教えて、水野さん!
製品群は大きく4つに分けられる
「能力や特徴を把握しやすくするために、ヒルバーグのテントは4つのレーベルに製品を分類しています」。
幅広いコンディションに対応し、使い勝手の良いオールラウンドモデルはブラックレーベル。同じくオールシーズン対応で、強度よりも軽さを優先したモデル群はレッドレーベル。さらに軽さを追い求め、無雪期に適する造りなのがイエローレーベル。上記3つとは特徴が異なる特殊なモデルは、ブルーレーベルとなるそう。まずはこの4つを頭に入れていただき、話を進めよう。
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