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2022.08.17

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ベドウィン渡辺真史さんがスニーカーをキレイにする意味を「ジェイソンマーク」で語る

訪れたのは渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

訪れたのは渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。


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裏原宿。実力店が集った歴史があるカルチャーゾーンだ。当然、新たなムーブメントの火も灯る。

そのひとつ、シューケア専門店「ジェイソンマーク トーキョー」、山口隆行さんを訪ねた。

渡辺 ここでスニーカーをクリーニングに出すと本当に見違える。そもそもは、友人にここの洗剤を教えてもらったんだけど、シューケアサービスをブランド化する発想が面白いよね。

山口 ありがとうございます。創業者のジェイソンは、もともとスニーカーが大好き。自分のために作った洗剤が、ブランド発足のきっかけになりました。

渡辺 僕も昔から、靴を洗うのは嫌いじゃなかった。でもやってみると大変。ブラックカルチャーの影響で真っ白のエアフォース1をキレイに履いたりしていたけど、維持するのが難しかった。

山口 確かにアメリカ、特にNYには靴を磨く文化がありますよね。

渡辺 そう。僕の学生時代は専用のグッズがなくて、住宅用洗剤で洗ってたんだよね。でも今は、ここにある。しかも実際にスニーカーを持ち込めば、プロが手作業で丁寧に仕上げてくれる。

山口 自分も含め、日本には4人のスニーカーケアテクニシャンが在籍しています。ロサンゼルスの本店などで経験を積み、ブランドに蓄積された知識をもとにそれぞれの靴に合う洗い方を実践しているんです。



渡辺 僕はキレイになったスニーカーを事務所に飾って楽しんでいるんだけど、ほかのお客さんはどう?

山口 皆さんそれぞれですが、ナイキを持ち込まれる方は観賞用にされるケースが多いみたいです。おかげさまで、リピーターの方も増えましたし、娘さんのスニーカーを持ち込む方もいたり。

渡辺 それも素敵だね。子供へのちょっとしたサプライズにもなる。そう思ってスニーカーがディスプレイされた棚を見ると、また圧巻だ。ところで、この場所に店を出した理由は?

山口 世界的に見てもスニーカーカルチャーの中心地ですし、ジェイソン自身も日本が好きで5〜6年前から来日するたびに物件を探していたようです。で、たまたまここが空いていた。

渡辺 なるほど。SDGsの流れもあるし、履き慣れたスニーカーを洗ってまたキレイに戻すというのも、今の気分なのかもしれないね。実際、ファッション的に見ても面白いと思っていて。最近では、ヤレたヴィンテージのスニーカーをあえてキレイに履く人が多い気がする。シワや少しダメージがついているのに、色は鮮やかみたいな。

山口 新品にはない格好良さですよね。使用感はありつつもキレイな状態が維持された絶妙なバランスといいますか。

渡辺 うん。じゃあ今度は、もう一度履くために洗ってもらおうかな(笑)。

——外見は新品同様、されど履き慣れた靴。これまでの道を知る相棒となら、これからも安心して歩いていける。
「ジェイソンマーク トーキョー」
住所:東京都渋谷区神宮前4-32-7
電話番号:03-6455-5012
営業:12:00〜19:00 火曜定休
instagram@jasonmarkk.jp


若木信吾=写真 増山直樹=文

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