▶︎すべての画像を見る コロナ禍で出社が減り、運動不足に悩んでいる人も少なくないだろう。そんなときこそおすすめしたいのがウォーキングだ。
スマートウォッチで知られるポラール・エレクトロ社のディレクターであり、スポーツ研究のエキスパートでもある
ライヤ・ラウカンネ博士によると「健康維持やダイエットにおいてウォーキングはランニングよりも優れた点がたくさんある」という。
話を聞いたのはこの人! ライヤ・ラウカンネ●フィンランドのクオピオ大学医学部で博士号取得。フィンランドにあるスポーツ研究所、パジュラハティやフィンランド教育省スポーツ科学評議会などの理事を歴任。現在は、アメリカスポーツ医学会会員、ポラール・エレクトロ科学共同研究ディレクターとして活躍。
下のグラフは、ポラール・エレクトロ社がユーザーの過去3年間のデータを調査し、スポーツ全体に対してウォーキングが占める割合を国ごとに示したものだ。
日本の場合、コロナ前の2019年は9%だったが、2021年には17%にまで増加。
どの国でも年々、ウォーキング率が上がっていることがわかる。
なぜこんなにウォーキングが人気なのか。そして本当にランニングよりも健康維持やダイエットに効果があるのだろうか? ライヤ博士がその3つの理由を教えてくれた。
【理由①】脂質を消費しやすい
「脂質を使って運動することが減量への近道。
ウォーキングのような低強度の運動では、脂質が主なエネルギー源となります。
また、血中酸素濃度が低いと痩せにくいのですが、ウォーキングで有酸素能力が高まると、
血中酸素濃度も上がり、体重減少に効果を発揮するのです」。
ウォーキングはいつ行っても良いのだが、食後にゆっくり歩くと消化も促してくれるのだそう。
体重の維持や減少にウォーキングはぴったりというワケだ。
【理由②】関節への負担が少ない
「ウォーキングは比較的衝撃が少ない運動なので、骨や関節、靭帯への負担が少なくてすみます。
ランニングでは着地時に体重の約3倍の重量が関節にかかりますが、
ウォーキングであれば体重とほぼ同じ負荷しかかからないのです」。
体重が急に増えてしまったり、関節を痛めやすいという人はランニングよりもウォーキングの方が良いということだ。
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