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さりげないこと、今の自分に似合うこと



今年2月に購入してわずか4カ月で2万kmも走った。

購入時22万kmだった走行距離が24万kmに伸びたことになる。さすがタフなランクル。20万km超でも絶好調だという。



「あのお店がよかったんだと思います。社長は『ウチはランクルを日本一の状態に仕上げて渡すんだ』と豪語していましたから」。つまりそれは、何か困ったことがあっても頼れるということ。

「古い2ドアの70とか、ガッツリオフロード仕様のランクルやプラドがたくさんあるお店でした。シュノーケル付きもあったな」。



じゃあ、今後カスタマイズするのも楽しそうですねと振ると「いやぁ〜シュノーケルとかルーフラック載せるとか、すげーカッコいいんですけど、僕にはちょっとハズい(笑)」と松平さんは言う。

「車は道具。あくまでも仕事道具」。

そう言い切る松平さんは「でも道具だからって何でもいい訳ではなくて、僕はアウトドアにも使うけれど、メインは街中。だから街で悪目立ちするような車には乗りたくないんですよね。

ゴリゴリのアウトドアではなく、ホテルに乗りつけられるような、都会にも馴染む車であってほしい」。

運転席からの見渡しがいいので、狭い道にさえ入らなければ、ぶつける怖さもほとんどないという。

運転席からの見渡しがいいので、狭い道にさえ入らなければ、ぶつける怖さもほとんどないという。


同様にディフェンダーやラングラーも、格好いいと思うけど、「今の自分は買わないかなぁ」という。

「今のランクルのほうが、僕の身の丈にあっている気がするんですよ。服でもそうですが、いいブランドがいいわけでもなく、高級なものがいいわけでもなく、やっぱりその人に『似合ってる』ことが大事だと思うんですよね」。



飾らずに乗れて、さりげなく使える。でも何となくこだわりがある。そして、その人のキャラクターに合っている。

それが車選びの流儀。松平さんの仕事であるスタイリングにも通じる。



自分に似合う愛車に乗って、今度の冬はスノーボードに出掛けたいという。

「去年初めてやってみたらめちゃくちゃ面白くてハマりました。その時はノーマルタイヤの80だったからヒヤヒヤしたけれど、少し前にモデルのマーシーさん(三浦理志さん)からスタッドレスをもらったので」。



今後欲しい車は?と聞くと「まだまだこの車に乗り続けますが、いつかランクル200にオーバーフェンダーを付けて乗ってみたいかな。あまり見たことがないでしょ。まあ、さらに高級感は増すので、そのときの自分に“似合う”と思えればですけど(笑)」。

松平さんのランクル愛は、ランクルと同じく、まだまだ未開の地を突き進んで行きそうだ。

沼尾翔平=写真 籠島康弘=文

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