総合優勝者は宮崎の人気BARから。TOP3人が魅せた最高の一杯
さて、激戦を制し、日本代表を誰が勝ち取ったのか気になるところだろう。
では順位を発表!
3位 竹田英和/Bar 霞町 嵐(東京) 2位 小坂 駿/京王プラザホテル(東京) 1位 緒方 唯/Wine&Bar 麦家(宮崎) 2022年の日本代表は、宮崎県にある人気BARに勤める女性バーテンダー、緒方 唯さんに決定!
さて、この3人が部門優勝を果たしたカクテルもご紹介しよう。
Bar 霞町 嵐 竹田英和さんのシグネチャーカクテル 西麻布の隠れ家的BARで腕を振るう竹田さんは、シグネチャーカクテルチャレンジで優勝。
決勝に残った10人の中で最年長というだけあって、終始落ち着いた、ウィットに富んだ語り口が印象的だった。
オランダのプレミアムウォッカ「ケテル ワン」を使用したカクテルは、同じオランダ出身の画家ゴッホの「ひまわり」がテーマ。
さまざまな黄色を重ねて描かれたひまわりと同じように、カクテルもすべての材料を黄色に限定というこだわりよう。最後は挽いたひまわりの種を振りかけて作られたカクテルは、穀物の旨味と柑橘感を楽しめる一杯。
“太陽がもたらすもの”を意味する「ソーリ フエル」と名付けられたカクテルは、太陽の下で飲むのにもぴったりだ。
京王プラザホテル 小坂 駿さんの食前酒&食後酒 今大会最年少の小坂さんはアペリティフ&ディジェスティフ チャレンジ部門で優勝。
調理師免許も持っているという小坂さんは、栄養学的な知識から食前酒や食後酒を作り上げた。
アペリティフ(食前酒)は、ウォッカ「ケテル ワン」とWHOが食前に食べることを推奨しているというキウイを使用。
後味をすっきりとさせるため、ワサビを「タンカレー」で伸ばしたオリジナルシロップを加えていて、どんな味なのか、想像が膨らむ。
ディジェスティフ(食後酒)は「ロン サカパ 23」を使った「カラヒージョ」をアレンジ。あんこやマスタードソースなど、こんなものもカクテルに使えるのか!という驚きのアイデアが満載の一杯を仕上げた。
Wine&Bar 麦家 緒方 唯さんの世界を巡る6種のカクテル 総合優勝を果たした緒方さんは、スピード&テイストチャレンジ部門で優勝。
5分間で6種類のカクテルを作るというスピード勝負のこの部門では、「カクテルを作る」ことだけに注力しがちなのだが、
緒方さんは「コロナ禍で海外旅行に行けない今、カクテルで世界を巡る」をコンセプトに、過去の世界大会開催国をテーマにしたカクテルを作成。
例えば、「ケテル ワン」のカクテルはインドをイメージして、チャイティーをプラス。「ザ シングルトン ダフタウン12年」を使用したミントジュレップは、南アフリカをイメージし、世界有数の生産量を誇るルイボスティーをプラスするなど、その物語を聴いているだけでも楽しいのだ。
完成したカクテルの脇にそれぞれの国への手製のチケットを添えたり、最終種目を終えた自分のために1杯多くカクテルを作ったりと、細かいところにまでこだわりが光ったプレゼンテーションだった。
ちなみにカクテルで世界旅行を提案した緒方さんだが、実は海外旅行は未経験。シドニーでの世界大会が初の海外旅行となるという。
「HELLO!,FUN-BAR Happy Hours∞」イベントでも、世界大会への意気込みを話してくれた緒方さん。
「今回の優勝で自信がついたので、日本代表の自覚を持って、世界大会でも日本のBAR文化を世界に発信できるように頑張りたいです」。
一杯のカクテルに、それぞれのバーテンダーがどれだけのこだわりを込めて作っているか、わかっていただけたかと思う。
その他の日本トップバーテンダーが、どんな提案を行ったか。気になる人は「WORLD CLASS 2022 BAR MAP」をチェックしてみよう。BARやカクテルへの新たな発見があるはずだ。
◇
技術や味を競うだけではなく、カクテルの新しい可能性や楽しさを教えてくれるWORLD CLASS。
日本代表となった緒方さんが、9月にシドニーで行われる世界大会でどんなカクテルを披露してくれるのか、世界のトップバーテンダーはどんな一杯を作るのか。
日本、そして世界最高のバーテンダーたちが、持ちうる技術とホスピタリティを発揮するWORLD CLASS。酒好きはもちろん、これから“いいBAR”を探したいという人もぜひチェックして、その年最高の一杯を探してみてほしい。
[問い合わせ]ディアジオ ジャパン0120-014-969