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2022.07.31

時計

“宇宙飛行士用”腕時計「フォルティス」。成層圏からの落下テストをクリアしたモデルの魅力

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1990年代から宇宙開発へのコミットメントを見せるフォルティス。

ミール宇宙ステーションで採用されて以来、ガガーリン宇宙訓練センターから飛び立つ宇宙飛行士の公式装備品になったり、有人火星探査ミッションのシミュレーション「MARS 500」のオフィシャルサプライヤーを務めたりするなど、フォルティス=宇宙のイメージをより色濃くしていった。

そんなフォルティスがパートナーシップを締結したのが、スウェーデン宇宙公社だ。

両者の協業の手始めとなったのが、宇宙飛行のために開発された機械式ムーブメントのテスト。およそ30km上空の成層圏から、パラシュート付きで落下実験を行い、微小重力や極端な温度、放射線や微小な空気の密度、250km/hの突風などへの耐性をチェックした。

 

「ストラトライナー S-41」自慢の高性能機械式クロノグラフは高級機の象徴ともされるコラムホイール式。縦3つ目のダイヤルで洗練された表情に。60時間のパワーリザーブやデイデイト表示を備えた実用性も魅力。写真のクールグレーを含む、全4色の展開。SSケース、41mm径、自動巻き。74万8000円/フォルティス(ホッタ 03-5148-2174)


この極限状態を乗り越えたのが、ムーブメントメーカーのラ・ジュー・ペレと協力して製作したクロノグラフキャリバーWERK17だ。

成層圏を意味する「ストラトライナー S-41」に搭載され、機能美溢れる顔立ちの時計に仕上がった。

本作のように直接宇宙に関わりのある時計は、改めて壮大なロマンを掻き立ててくれるものだ。

※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール

柴田 充、髙村将司、安部 毅=文

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