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2022.07.27

時計

“自然との共生”を語り続けたダイバー、ジャック・マイヨールとオメガ「シーマスター」の深い関係

 

「シーマスター ダイバー300M」本格ダイバーズの歴史を継承し、1993年に登場したモダンダイバーズウォッチは、2018年に25周年を迎えて大幅刷新した。ベゼルリングとダイヤルにセラミックスが採用され、アイコニックな波パターンも復活。新作ではこれにカーキグリーンを採用し、同色で統一したラバーストラップがよりスポーティを演出する。SSケース、42mm径、自動巻き。64万9000円/オメガ 03-5952-4400


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1932年に発表したオメガ初のマリンウォッチは、135mの防水性を備え、現代に続く本格ダイバーズの源流になった。そしてその未来を方向づけたひとりの男がいた。

映画『グラン・ブルー』のモデルでも知られる伝説のプロダイバー、ジャック・マイヨールだ。

1981年、マイヨールはイタリアのエルバ島沖で無酸素潜水101mという当時の世界記録を樹立した。このとき、腕元で偉業をサポートしたのがオメガの「シーマスター120m」だった。

1981年、マイヨールはイタリアのエルバ島沖で無酸素潜水101mという当時の世界記録を樹立した。このとき、腕元で偉業をサポートしたのがオメガの「シーマスター120m」だった。


歴代の「シーマスター」の開発にも深く関わった彼だが、潜水記録への挑戦以上に情熱を傾けたのは、人類と自然との共生だった。

提唱した概念のひとつに“ホモ・デルフィネス”がある。海と一体化し、親しむために水陸両棲を目指す。そして人類が限界を超えた親水性を備えることで、自然環境をより深く理解し、その一部になれる。マイヨールにとってダイビングはその手段であり、生き方そのものだったのだ。

環境問題がより深刻化するなか、マイヨールの抱いた共生の夢は深みを増す。ダイバーズは我々を海へと導くだろう。次世代につなぐ、終わらない夏はそこから始まる。

※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール

MACHIO、村本祥一(BYTHEWAY)=写真 柴田 充、髙村将司、安部 毅=文

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