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大腸がんは、予防ができる



――大腸がんになるかどうかも、事前に分かるんですか?

内視鏡検査で、大腸にできる“イボ”がないかを確認することで分かります。このイボは「大腸ポリープ」といって、腫瘍性のもの(がんが含まれているもの)とそうでないものに分けられます。

大腸がんの9割は腫瘍性のポリープが成長したものだと分かっているので、ポリープの段階で見つけて切除すれば、大腸がんの予防につながります。

――ポリープが大腸がんの引き金になるんですね。

ポリープが見つかった方では、切除したあとも再発の可能性があるので、1年に1度の内視鏡検査をお勧めしています。

逆に40代でポリープがなければ、その先4~5年は内視鏡検査の必要はないでしょう。ポリープががん化する速度や大腸がんの進行はゆるやかで、またほかのがんと比べても転移しにくいことが分かっています。そのため1度の内視鏡検査をするだけで、いまの大腸の状態と数年後のリスクも知ることができるんです。

――日々の生活でも、大腸がんを予防することはできますか?

大腸がん予防のためには、大腸をいかに健康に保つかということがとても重要になります。脂っこいものや肉食をほどほどにして、野菜や果物から食物繊維を多く摂取することが大切です。

また納豆やヨーグルトなどの発酵食品、バナナや玉ねぎに多く含まれるオリゴ糖を摂取して、腸内の善玉菌を増やすこともよいでしょう。腸内環境を整え、いかなる時も快便でいれるよう生活を整えることが、大腸がんの予防には大切です。

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大腸がんは見つけさえできれば、完治できるケースが多く治療後の経過も良好だという。

人生に1度の内視鏡検査をするならば、それはいまだろう。

長瀬瑠美奈=取材・文

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