好きなお酒を聞くと即答で「ビール」。店でも、これ1本だそうだ。しかも、飲む量がハンパない。
「生ならジョッキで8杯とか9杯とか。もちろん、次の日が休みのときだけ。それ以外の日は家で缶を2、3本ですね。つまり、毎日飲みます。休肝日はありません」。
ちなみに、高3でバスケを引退すると、ホテルのレストランでアルバイトを始める。これは大学卒業まで続けた。
だんだん、わかってきた。雛乃は一度始めたことを頑なに続けるタイプなのだ。ここスノーピークとも長い付き合いになりそうだ。
そんな彼女を推薦してくれたのは店長の安倍 駿さん。御社の看板娘、いかがでしょう。
せっかくなので、大人気の2ルームシェルターの下で。
「彼女自身、それほどキャンプ経験があるわけではないので、これから始めたいという初心者と同じ目線で接客できるのが強み。うちはららぽーと内という場所柄、そういうお客様も多いんです。もちろん、商品知識もほぼ完ぺき。あと、すごいのは常に正直トークということ」。
トークについては、こんなエピソードがある。
去年の夏、キャンプに行った雛乃さんはお気に入りのランタンを持参した。しかし、ビールを飲みすぎたせいか、上部から出る炎で手首を火傷してしまう。
熱効率がよく、残量の少ないガス缶でも長時間利用できるのだが……。
「次の出勤日に、常連のお客様から『このランタン、かわいいから買おうかな』と言われたんです。私は『ほら、見てください。火傷をする可能性もあるので、よく考えたほうがいいですよ』と。
すると、『ここで引き止める店員さんはいないよ』と言いながらも、『失敗談を聞けると気を付けられるから買うよ』と付け足してご購入いただきました」。
なお、快適なキャンプになるかどうかを左右するのはセッティング。雛乃さんがいつも接客時に使っている「完ぺきなセッティング例」の写真がある。
アイテム、配置、すべて完ぺきだというセッティング。
同時に、せっかくの非日常空間。遊び心も欠かせない。去年の夏に行った山梨県の紅葉台キャンプ場には「そうめんスライダー」を持ち込んだ。
どうしてもそうめんを流したくて、amazonで購入。
ここで、雛乃さんが言う。
「明日、あのスペースにテント設営講座用のテントを立てる予定なんですが、いま立てちゃいましょうか?」。
おお、ぜひぜひ。
「アメニティドームM」という超ベストセラーのテント。
2人がかりで手際よく組み立てた結果、20分弱で設営が完了した。
うーん、お似合い。
あと、3つぐらい人気商品を紹介したいんですが。
「たとえば、このローチェアは座り心地が最高なので、いつもお勧めしています。コンパクトに収納できるほか、おうちの家具としても使い勝手がいいです」。
左が「ローチェアショート」、右が「ローチェア30」。
「この大きいのはバーベキュー用のグリルとテーブル。庭に常設する用なので30kgぐらいありますが、気分は上がりますよね。
個別のアイテムを購入して自由にアレンジできる。
最後に、雛乃さんが「とっておきのキャンプグッズ」というダストボックスが出てきた。
どこが「とっておき」なんでしょうか?
「デザイン性もさることながら、ターポリン素材を使っているので汚れや水に強いんです。いちばんのポイントは上の巾着を閉めると、夜間や外出時に虫が寄ってこないという点。私もかなり気に入っている商品です」。
いやあ、キャンプ用品って進化しているんですね。実際にキャンプに行った気分になれる取材でした。
では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
キャンプ用品以外からも目が離せません。
[取材協力]スノーピークwww.snowpeak.co.jp