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登山口までのアクセスで、ジムニーの右に出るものなし


「完全にデザイン重視、見た目で決めました。妻が四角い車体の車が好きで、それがいちばんの理由です。

ランクルやラシーン、フォードあたりも検討したのですが、友人が川崎にあるジムニーの専門店を紹介してくれて、そこで出会って一目惚れ。

実際に乗ってみて思うのは、本当に運転しやすいということ。取り回しやすいんです。普段、配達で入る細い路地や、登山口のゲート前まで続く林道もスイスイ進めます。駐車スペースにも困りませんし」。



限られた休日に山歩きをする場合、登山口ほど近くの、車が通れるギリギリのポイントまで分け入ることができるメリットは大きい。

片道30分ほど車で進めただけで、往復で1時間も余計に使える時間が増える。日帰りであればこの差はデカい。



かれこれ25年以上も前の車なので、坂道を登るときはエアコンをオフにすることもある。軽バンなら1往復で配達できる量も、ジムニーだと3往復かかってしまうなど、積載量も意外と限られている。

「でも、憎めないと言いますか、愛着があるんですよね」。



都心部への通勤のしやすさと、より山深いフィールドに近いという“中間点”としてチョイスした高尾エリアだったが、ほどなくこのエリア自体にも愛着が湧いてきたという。

ただ、高尾にひとつだけ欠けていた場所があった。



「当時はまだ、イイ感じの飲食店が皆無だったんですよ。山梨や長野から戻ってきて、どこかで飲み食いしたいんだけど、選択肢がほぼゼロで。

でも、高尾山という日本屈指のポピュラーな山の玄関口じゃないですか。それならビールを飲めるとこがあるべきだよなって」。


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