特定のモデルというよりも、1980年代のバイクの雰囲気を再現。121万円/ヤマハ(ヤマハ発動機 0120-090-819)
▶︎すべての画像を見る 車も音楽もファッションもリバイバルブームが到来中。「ヘリテージ」や「’80S」などが重要なキーワードのひとつになっている。
そんな流れを反映するかのようなバイクが登場した。ヤマハの新型「XSR900」である。
写真を見て、「こ……これは“中坊”の頃に憧れていたあのバイクに似てる!」と興奮した人も多いだろう。
1980年代にMotoGP(モトジーピー)ライダーとして世界中のサーキットを席巻した、クリスチャン・サロンが駆ったスーパースポーツバイク「YZR」のゴロワーズカラーを彷彿させるブルーが、約40年の時を経てリバイバル! これはめっちゃクールだ。
121万円/ヤマハ(ヤマハ発動機 0120-090-819)
2016年に登場した従来型「XSR900」の真ん丸なヘッドランプやスポーティな走行性能は継承しつつも、今作は、シートやリア部分のデザインがモダンにアレンジされている。
まんまGPマシンの「YZR」に寄せたスタイリングではなく、あの頃、この色で街を疾走していた一般モデルを連想させるデザインになっているあたりも、ちょうどいい塩梅だ。
ベースモデルはヤマハの新型「MT-09」。したがって、従来型よりも大幅にスポーツ性が向上している。
で、見た目はレトロモダンであるけれど、中身は現代的に進化。このあたりにもグッくる。
3.5インチのTFT液晶パネルは視認性の良さに加えて、インターフェイスの面でも優れている。
例えばヘッドランプをはじめ灯火類はすべてLED化され、メーターパネルは3.5インチのTFT液晶パネルを搭載。
多種多様な情報を瞬時に呼び出すことができ、各種セッティングも画面上で簡単に行える。
燃焼室をコンパクトにしたエンジン。これによって素早く、効率良く燃焼し、スムーズに高トルクを発生する。
メカニズムも申し分ない。
水冷並列3気筒エンジンは従来型の845ccから888ccに拡大されて、最高出力も120psにパワーアップ。
ただ速いだけでなく、クイックシフトシステムによるシームレスな変速や、新設計されたアルミフレームの軽さと強さがもたらす軽快感など、記録より記憶、タイムよりフィーリングに訴える操縦性を実現している。
こういうスポーツヘリテージバイク、’80年代好きという意味でも、40代にも差し掛かる中年ライダーという意味でも、ドンピシャであろう。
あの頃憧れだったスタイルを、大人になった今こそ粋に乗りこなそうではないか。
[問い合わせ]ヤマハ発動機0120-090-819