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これぞ、メイド・イン・ジャパンのヴィンテージギア

40年以上前の製品だが、新品未使用のデッドストックを発見! 手書き風の取説もいい味出してます。筆者は運良く数千円でゲットできたが、弾数が少ないぶん、相場はピンキリなのが実情のようだ。

40年以上前の製品だが、新品未使用のデッドストックを発見! 手書き風の取説もいい味出してます。筆者は運良く数千円でゲットできたが、弾数が少ないぶん、相場はピンキリなのが実情のようだ。


筆者がフリマサイトなどをパトロールして発掘&保護したのが、ご覧の「バウルーの焼きおむすびメーカー」だ。

ボテッとした見た目から、外国人モデルがニッコリと微笑む昭和レトロなパッケージまで、なんとも言えずかわいらしい。

昭和レトロなパッケージも時代を感じさせる。

昭和レトロなパッケージも時代を感じさせる。


パッケージに入っていた商品説明を見ると、ほかにも当時はチーズドッグメーカーやたこ焼き器なども展開していたらしい。

急いでディグってみたが、市場に出回っている弾数自体が少ないようで、すでにチーズドッグメーカーはかなりの高値で取引されていた。


焼きおむすび以外にも使える万能調理道具

通常のホットサンドメーカーよりも、ひと回り大きいサイズ感。

通常のホットサンドメーカーよりも、ひと回り大きいサイズ感。


手に入れた焼きおむすびメーカー(商品名表記はおにぎりではなく、おむすびなのがかわいい)を開封してみよう。

通常のホットサンドメーカーと比べてみると、柄の構造やパーツは同じで、ヘッド部分の鉄板がおむすび専用の形になっている。大きさも重さもひと回り大きく、重たい。

素材は熱伝導の良いアルミ製で4つ同時に作れる構造。

素材は熱伝導の良いアルミ製で4つ同時に作れる構造。


プラスチック製のおむすび型が付属しており、これでおむすびを抜いてから鉄板で両面を焼くようだ。

アルミ製の焼面の内側にフッ素加工はされていない。代わりに表面に細かいスリットが入っており、食材との接点を減らしてくっつきづらい仕様になっている。

ちなみに、バウルーの現行品のホットサンドメーカーは内側がフッ素加工されている。しかし、最初期モデルは同じように加工なしのアルミ製が採用されていたので、探してみるのも面白いだろう。

両面を弱火でじっくりと焼いていく。

両面を弱火でじっくりと焼いていく。


使い方は簡単で、空焼きしたら薄くオイルを塗り、おむすびを投入する。ホットサンド同様、両面にこんがりと美味しそうな焼き目がついたら完成だ。

各種焼きおにぎりはもちろん、ホットケーキミックスで三角形のパンケーキや大判焼きを作ることもできそうだし、アヒージョに使ってもいいかもしれない。

醤油をつけて焼き直すと、さらに香ばしくなり美味。

醤油をつけて焼き直すと、さらに香ばしくなり美味。


これを持っていれば、料理のアイデアが広がるだけでなく、ギア好きの仲間たちに羨ましがられることは間違いなし。

開発した方々は、40年以上の時を経て、キャンプでこんなふうに重宝されるようになるだなんて、想像もしていなかっただろう。

通常のホットサンドメーカーでも焼きおむすび的なものは作れてしまう。これが絶滅の理由?

通常のホットサンドメーカーでも焼きおむすび的なものは作れてしまう。これが絶滅の理由?


雨が増えるこれからの時期、キャンプに出かけられない週末は古道具店やネットのパトロールに出かけてみると、思わぬ掘り出し物をディグれるかもしれない。

気になった方は、お早めに!

池田 圭=取材・文・写真

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