気付けば去年と同じ。写真を撮ったら今なのか昔なのか判別不能の春コーデ、していませんか? 着用アイテムががらりと変わることが少ないメンズにおいて、これはよくある話。
では、定番服の上手な着こなしや、ワードローブに新たに取り入れたいアイテムとは何なのか? 街でスナップした20代、30代、40代の洒落者たちを参考に、4つのポイントを解説していこう。
ポイント① 王道アイテムはサイジングでアップデート
冨田嶺央さん(24歳)●コート=テアトラ シャツ=スティーブン アラン パンツ=セラードアー スニーカー=リプロダクション オブ ファウンド メガネ=ジュリアスタートオプティカル バッグ=イーストパック×アンユーズド
チェスタータイプのコートとサックスブルーのシャツ、グレースラックス。王道アイテムだけでまとめたコーディネイトが古臭く見えないのは、サイジングが今っぽいからだ。
たっぷりしたコートが描くドレープと、ドロップしたショルダーラインが全身にたちまち旬な雰囲気を持ち込んでくれる。
それにしても、24歳とは思えない貫禄っぷり。ブランドセレクトも秀逸だ。
小林哲也さん(31歳)●シャツ=古着 Tシャツ=マーガレット・ハウエル 靴=スイコック キャップ=ビーバー 腕時計=ハミルトン
アメカジの定番ボトムス、カーゴパンツは、スマートできれいなシルエットよりも、たっぷりとしたワイドタイプを選ぶのが正解だ。
その際、トップスはジャスト気味で。
大きめなサイジングのアイテムを取り入れるなら“上下デカい”は避けること。
小林さんも、シャツの肩線はばっちり合っている。今すぐ取り入れられる、着こなしの簡単テクニックだ。
ポイント② 2022年、春の注目カラーは「白」!
田口達也さん(27歳)●シャツ=バディーヤ Tシャツ=ヘインズ パンツ=ポロ ラルフ ローレン メガネ=モスコット
ワントーンはお馴染みのカラーコーデ術。だけど、青や黒、アースカラーのワントーンは想像が付くが「白」はどうか?
意外にもそのチョイスが新鮮で格好いい。色味の特徴から爽やかさや季節感を漂わせることができる。田口さんは洗いざらしのような素材の質感もナイス。
小物をすべて黒で統一することで、白の効果をより引き立ている。
斉藤寛之さん(36歳)●アウター=キャプテン サンシャイン インナー、パンツ=ドレステリア スニーカー=コンバース
上下「白」が難しければ、アウター&インナーをともに白にするのも手。これでもフレッシュなムードは十分醸し出せる。
斉藤さんは、モックネックのカットソーとチェックパンツでほんのりモードな味付けを。こういうクセのあるアイテムのアクを程良く抜いてくれるのも白の効能だ。
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