BANANAではなく、パンとカレー
話を冒頭のTシャツに戻そう。
背面のグラフィックをよーく見ると、「KENANA REPUBLIC」。
オーシャンズでもお馴染みの“あのブランド”へのオマージュであることは明白だ。事実、店主の3名も「ずーっと好きなブランド」と口を揃える。
そして、その下にはBAKEMAN、ANJALIと並び、パン(BREAD)とカレー(CURRY)。イラストは清家さんの手描きで、“本家”に倣ってサファリをイメージしているものの、エリアは「カレーだからインド」とのこと。象がいるし、植物の種類も確かに……車はパジェロか⁉︎
そして左胸には、こちらも本家へのリスペクトを捧げた星マーク。だが、周りを取り囲むのはクロワッサンとスプーン。とことん洒落が効いている。
Tシャツは現在ECでも販売中。4400円/SGSC https://sgsc-abc.com
自由気ままな店の、いろいろありすぎた3カ月
クリーニング店時代のキャラクターだったアリをそのまま継承したステッカー。
平野歩夢に感化されて2月にオープンしてまもなく3カ月。「やりたいことをやるショップ」の自由なスタンスに共感する人は多く、すでにポップアップ形式でさまざまなイベントを実施している。
なんと、オープン3日で、インテリアとアートをミックスする「パシフィカコレクティブス」がポップアップを実施し、花井祐介さんやhi-dutchさん、faceさんのラグがずらりと並んだ。宮城県から来店した人もいたんだとか!
その後はシューズブランド「ストックナンバー」トランクショーがあって、会期とかぶるように下北沢の古着店「ヒッコリー」がキャップ祭りを開催。
今は吉祥寺の古着店「ガーニッシュ」がアメリカで買い付けた食器と「ヒッコリー」のTシャツ祭りを展開している。とにかく縦横無尽、自由気まま、話題に事欠かない状態だ。
本家はなんだったケナ。レジで気になったバッグを最後に
さて、そろそろおいとまを。とレジの下を見たら、アメリカの名門アウトドアブランドの人気エコバッグがあるじゃん! と思って見せてもらったら……
本家を知る人はわかるよね、この遊び。バッグ4620円/SGSC https://sgsc-abc.com
KENANITEじゃん。寸胴鍋からパンが出ているタグの意味は、もうみなまで言うまい。
「タグにはこだわりました」と、店主たちは口を揃える。
最後に、実際にバッグ状態にするとどうなるか、持ってもらいました。
ちょっとした買い物にちょうどいいサイズ。メインのバッグに常備しておくのも良さそうだ。
「透け感もこだわりましたね。リップストップなので頑丈なんですよ」。
洒落がわかる、オシャレが好きな人なら、きっと「STEEP GRADE SHARP CURVES」が好きになる。わざわざ行く価値がある、小さくて凄い店だから。
【ショップデータ】
STEEP GRADE SHARP CURVES
住所:東京都狛江市猪方4-5-2白栄舎ビル1F
営業日はインスタグラムにて @steepgradesharpcurves_store