タイ入国には「タイランドパス」とよばれるアプリをインストールし、事前にホテルの予約証明書やワクチン接種証明書、海外旅行傷害保険の英文証明書などをアップする必要がある。
このホテル予約証明書は、SHA Extra+とよばれる指定されたホテルで、空港からホテルまでの送迎とPCR検査代などを含むプランでなければならない。
ホテルに個別に連絡してもよいが、ホテル予約サイトのagoda経由で簡単にできた。
保険の英文証明書はクレジットカード付帯の保険でカバーできるが、英文証明書を発行するためにはクレジットカード会社に電話して、郵送してもらう必要がある。カード会社にもよるが到着まで1~2週間かかる。
タイランドパスも申請してから最大7日間で承認されることとなっているが、ツイッターには「10日間たってもまだ承認されない」といった書き込みも見られた。
さらに、ワクチン接種証明書などをいちいちPNGなどの画像に変換してからアップロードしなければならないなど、手間がかかることを覚悟しなければならない。
日本人の乗客はかなり少ない
海外旅行に行く前の大きな課題は、事前にPCR検査か抗原検査を受けることだ。
幸いタイは4月1日から入国前のPCR検査を必要としなくなった。だが、もし陽性だと気づかずに入国し、そこで陽性になったら旅行どころではなく、即10日間隔離となる。
そのため、自主的な検査を受けておくことを強くおすすめする。
検査機関で、抗原検査を昼休み中に受け、翌日にはメールで陰性の結果をもらった。もしここで陽性になったらもちろん海外旅行はとりやめなければならない。
そのため、当面は航空券、ホテルともにキャンセルが無料かもしくはキャンセル料が少ない航空券にしておくことも、自衛手段として求められそうだ。
行きの成田発バンコク行きのJL707便のチェックインは、スマホのタイランドパスの画面を見せた以外は通常と変わりない。チェックインからラウンジまで12分だった。
JALのラウンジは、ビジネスクラス用のサクララウンジが閉鎖されており、全員ファーストクラスラウンジに案内される。西洋人を中心に混み合い、日本人が少なく、外国の空港に来た印象すらある。
機内は、ファーストクラス(サービスはビジネスクラス)が8席満席、ビジネスクラスは約3割、プレミアムエコノミーはほぼ乗客がなく、エコノミークラスは8割以上だった。
日系航空会社のフライトで日本人の乗客が2割に満たないように見えたのは初めてのことである。
機内サービスは、駐機中のウェルカムドリンクがないこととシャンパンが1種類(通常は2種類)のみだったこと以外は、かつてと変わりなかった。
1時間29分遅れの出発となったため、バンコク到着は0時を回っていた。乗り継ぎ客が先に呼び出されたほかは、いつもの降機と変わらない。
シルバーメタリックに統一されたスワンナプーム国際空港の長い通路を歩いているとき、海外にようやく来られたことを実感した。
タイに入国した人は原則的に空港→送迎車→車内でPCR検査→ホテル(ホテル内でのPCR検査の場合もある)という流れとなる。
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