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ラグジュアリーに自然を愉しむ、たった7つの部屋

Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERSには、3つのヴィラと4つのモバイルハウス「住箱-JYUBAKO」があり、宿泊することができる。

宿泊エリア。手前の白い建物がジュニア スイート、奥の茶色い塀がスイート

宿泊エリア。手前の白い建物がジュニア スイート、奥の茶色い塀がスイート


ヴィラは2種類で、「Villa suite/ヴィラ スイート」(1棟100平米、22万円/1泊)と「Villa junior suite/ヴィラ ジュニア スイート」(2棟各50平米、12万1000円〜)。

どれも大人2名利用(+子供)の宿泊を想定。全棟一面ガラス張りで、自然とのシームレスな世界が堪能できるようデザインされている。

ベッドサイドのランプやカップなどは、スノーピークの製品。ディスプレイシェルフにあるギアも含めて、自然のなかで過ごしたいと思いながらもそのきっかけが掴めなかった人たちにスノーピークを知ってもらう接点になればという思いが込められているとのこと。

ヴィラ スイートでは、広々としたリビングや、食洗機がついたキッチン、ヒノキの内風呂などに加えて、外風呂まで楽しめる。

ヒノキの内風呂(ヴィラ スイート)

ヒノキの内風呂(ヴィラ スイート)


ベッドルームも全面ガラス張りの開放感(ヴィラ スイート)

ベッドルームも全面ガラス張りの開放感(ヴィラ スイート)


ヴィラ スイートのキッチン。燕三条らしい銅加工のお茶セットも

ヴィラ スイートのキッチン。燕三条らしい銅加工のお茶セットも


天井にはキャンプをイメージした薪が使われており、床は凸凹が気持ちいい「なぐり加工」のフローリングになっている。家の中にいても自然が感じられる設計だ。

リビングと奥に見えるのが外風呂。床の凸凹が気持ち良くて裸足で過ごしたくなる(ヴィラ スイート)

リビングと奥に見えるのが外風呂。床の凸凹が気持ち良くて裸足で過ごしたくなる(ヴィラ スイート)


「住箱-JYUBAKO」は、隈研吾建築都市設計事務所とスノーピークが共同開発したモバイルハウス。

シャワーとトイレを完備した特別仕様になっている。外の景色を借景のように切り取るピクチャーウィンドウからは、ヴィラとはまた違った趣で四季の自然が味わえる。

住箱-JYUBAKO

住箱-JYUBAKO


住箱-JYUBAKOの内部。1泊夕朝食付で4万2900円。人数は最大4名(大人2名まで、小学生までの添い寝の子供2名まで)(スノーピーク提供)

住箱-JYUBAKOの内部。1泊夕朝食付で4万2900円。人数は最大4名(大人2名まで、小学生までの添い寝の子供2名まで)(スノーピーク提供)


キャンプや自然の魅力を知るきっかけに

今回オープンしたFIELD SUITE SPA HEADQUARTERSを含めて、スノーピークが本拠地とする新潟県三条市は、優れた金属加工技術を生かした金物やキッチン道具などの生産が盛んな地域だ。

スノーピークの製品はもちろん、この施設のテーブルや什器などにも三条らしい金属加工が使われている部分も多い。

三条市のふるさと納税寄付額は、2021年度で15億円を超え、前年度と比べて2倍以上の伸びを見せた。返礼品にはスノーピークのギアもあり人気が高い。今回のFIELD SUITE SPA HEADQUARTERSの開業は、地元にとってもさらにプラスのインパクトを与えそうだ。

山井太会長(スノーピーク提供)

山井太会長(スノーピーク提供)


スノーピークの山井太会長は、開会式典で行われた囲み取材に対して、「スノーピークはキャンパーが800人集まっている会社。我々はキャンプの力を信じている。もっと多くの方にキャンプを楽しんでほしいと考えているが、日本におけるキャンプ人口はわずか7%にすぎない。

このFIELD SUITE SPA HEADQUARTERSは、93%もいる非キャンパーの皆さんに利用していただき、キャンプの魅力を知る入り口にしてもらえたら」と話した。


松崎美和子=文・写真
Forbes JAPAN =記事提供

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