[上]SSケース、40mm径、自動巻き。8万9000円、[下]SSケース、36mm径、自動巻き。8万9000円/ともにノードグリーン https://nordgreen.jp
▶︎すべての画像を見る 電池交換不要の機械式時計は、そもそもサステイナブルな存在だ。定期的にメンテナンスすれば、ほぼ永遠に生きられる。とはいえそれは、時計の中身たる機構に限ったハナシ。
この度、プロダクト自体で“100年使える”時計が発表された。
どこまでも持続可能な傑作は、「ガーディアン」と名付けられた。手掛けたのは、デンマークの時計ブランド「ノードグリーン」。
開発に約2年が費やされ、同郷の著名プロダクトデザイナー、ヤコブ・ワグナーによって形作られたクールな機械式時計には、熱いクラフツマンシップが宿っている。
SSケース、40mm径、自動巻き。8万9000円/ノードグリーン https://nordgreen.jp
ブランドが公言する「世界で最もサステイナブルな時計」。では一体、なにがそんなにサステイナブルなのか。
その答えはまず、本体の大部分に採用されたリサイクル素材にある。
ミヨタ製の自動巻きムーブメントを包むケースはもちろん、ブレスレットやバックル、リュウズなど、それぞれのなんと85%をリサイクルステンレスで構築した。
残る15%は強度を保つために通常のステンレスが用いられるが、これも“100年使い続けられる”ように取られた手段のひとつ。
バタフライバックルのロック部分、リュウズといった負荷のかかる部分に強固な素材をピンポイント使いすることで、優しさとタフネスを両立したのだ。
SSケース、40mm径、自動巻き。8万9000円/ノードグリーン https://nordgreen.jp
そんな鉄壁の100年保証に加えて、もしも時計が不要になった際には、諸条件が遵守されていれば、ブランド自らが買い取りを実施。
その後、きれいに再生された時計が再販され、再生不可能なものは分解してリサイクルされるという。
そして極め付きが、第3世代のリサイクルペットボトルを使った商品のパッケージ素材。アップサイクルな姿勢は徹底され、シールなど細かいプラスチックも排除されている。
つまりは、入り口から出口まで、全方位的にとことんサステイナブルなこの時計。なるほど、我々の心を突き動かすに十分な、優しくも頼れる「守護者」である。
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