油断大敵、あれば快適。春のハイスペ服とは…… やっぱり油断は禁物だ。夏日が来たかと思えば、雨で急に冷え込んだりもする、それが春。
1989年、バンクーバー生まれの若手アウトドアブランド「アークテリクス」。ミニマルなデザインと絶妙なカラーリングが人気だが、今季の春服もすこぶる調子が良さそうだ。
摩擦音フリー! 世にも珍しい“柔らかゴアテックス”
「ベータジャケット」4万9500円/アークテリクス(アークテリクス カスタマーサポートセンター/アメア スポーツ ジャパン consumerservice-apac-ja@arcteryx.com)
防水・防風、透湿性を有する山岳ウェアのベータジャケットは、ゴアテックス特有のパリパリ感がない、“しなやかで柔らかいGORE C-KNIT”を採用している。
「ゴアテックスでこの柔らかい着心地は他になかなかないと思います。シャカシャカする摩擦音がないのがストレスフリーで、重さも300gと軽量。コンパクトにして鞄に忍ばせておけるので、使い勝手もいいですよ」(二子玉川ライズS.C.店 ストアマネージャー 増田幸雄さん)。
もともとは山岳ウェアだから3層構造で耐久性もある。とはいえ、通勤や旅行、キャンプなど、シーンを問わず使えるという汎用性の高さもいい。
さらに、アークテリクスこだわりの“立体裁断”がこれ以上ない動きやすさとフィット感を生み出している。
「アークテリクスは“立体裁断”にこだわっていますが、その最たるものがこのフードです。頭の形にフィットする曲線を形にするのは本当に難しく、機械にはできない作業を職人が一枚一枚丁寧に仕上げています」。
さらにアークテリクスの職人魂が光るのがこの「止水ファスナー」だ。
「今でこそ、どのアウトドアブランドも当たり前に使っていますが、止水ファスナーはもともとアークテリクスがYKKにアイデアを持ち込み共同開発したものなんです」。
業界の発展に寄与したいと特許は取らなかったという。その心意気たるや、まさにバンクーバーの大自然のように雄大である。
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