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2022.04.12

徹底解説! ジープ5代目「グランドチェロキー」がデニムもタキシードも似合う理由

全長5200×全幅1980×全高1815mm。788万円〜。

全長5200×全幅1980×全高1815mm。788万円〜。


SUV市場をここまで盛り上げた立役者であるグランドチェロキーの5代目となる新型「ジープ グランドチェロキー L」。

デザインはジープブランドのなかでもファンが多く、今でも人気のワゴニアがモチーフに。フロント部分は安全性の観点からあまり鋭利にできないなど、厳しい基準をクリアしながらも、この凛々しい顔つきを実現させた。

そして先代よりも各種装備、ラグジュアリーさが格段にアップし、ジープならではの優れたオフロード性能と快適性が高次元で両立した。

近代的になってもアメ車らしさは健在

四駆といえばオフロード色の強いクロスカントリー系モデルが主流だった、1980年代までのそんな時代に一石を投じたのが’93年に登場したグランドチェロキーです。

こだわったのはシティユースにも適する上質さや快適性。現在のSUV隆盛の礎となったモデルのひとつとも言えます。

5代目となる新型は標準とロング、ふたつのボディが用意されました。うち、現時点で日本で買えるのはロングボディのLのほう。標準ボディも年内には導入が予定されています。

標準とLの最大の差はパッケージで、Lは3列シートの6〜7人乗りと、ミニバン的なレイアウトになっています。

実際に3列目のシートに座ってみると、体育座りを強いられる窮屈感はなく、女性や子供ならゆとりを持って座っていられそうなほどまともな空間が確保されています。

ただし全長は5200mmと相当な巨体なので、街中での取り回しは慣れを要するかもしれません。

新型では装備は一気に近代的に。走りのほうも快適性、運動性能ともにガッツリ底上げされました。それでもいちばんの特徴といえるのは、多くの人がアメ車に期待するだろう鷹揚感が削がれずきちんと備わっていることです。

のんびり長距離ドライブみたいな使い方がビタッとハマると思います。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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