都市と郊外を往来する。そんなライフスタイルを送る人が増え、今日のSUV隆盛がある。その礎となったのが1992年に誕生したジープの「グランドチェロキー」だ。
つまり、よく遊び、よく働く男にとっての車選びに“グラチェロ”は常に最有力候補となってきた。
そんな“グラチェロ”の最新モデルの実力を北海道・旭川で確かめてきた。
アクティブなエグゼクティブが最新の“グラチェロ”を駆って旭岳へ
この冬、国内トップ企業のCEO2人が北海道の旭川で楽しそうに談笑していた。
その2人とは、国内外で多くのリゾートを運営する星野リゾートの星野佳路さんと、ジープをはじめ5つの自動車ブランドを有するFCAジャパンのポンタス・ヘグストロムさん。
北国で彼らが顔を合わせた目的のひとつはスキーだった。
写真右がFCAジャパン 代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロムさん。写真左が星野リゾート代表の星野佳路さん。
星野さんは「年間60日」を目標滑走日数に掲げるスキーフリーク。
冬になれば東京のオフィスを離れ、北海道や福島県・磐梯エリアなどにグッドスノーを求めて行く。そしてシーズンオフには南半球へも視線を向ける熱の入れようだ。
一方のポンタスさんは北欧スウェーデンの出身。幼少期からスキーに触れ合えるのが一般的な国柄で、週末になると家族でよく雪山を目指したという。
目的地のなかにはヨーロッパアルプスも含まれたというから、本格的な環境で腕を磨いていたことがわかる。
ビジネスの話題では真剣な眼差しを見せていた2人が、スキーの話題に転じると相好を崩し、茶目っ気たっぷりに言葉を交わす様子が面白い。
そんな子供のような無邪気さでスキーと向き合う彼らは、日本の百名山に選定される北海道最高峰、旭岳で初セッションを楽しんだのだ。
旭岳は大雪山国立公園内にあり、豊かな自然への配慮から滑るための整備が行き届いていないところに特徴がある。
「スキー場」ではなく「スキーコース」というのもそのためで、言い換えれば、日本が世界に誇る大自然のなかで滑走を楽しむことができるフィールドだ。
それでも毎年訪れている星野さんは勝手知ったる様子でスキーをフォールラインへ向け、ポンタスさんもアルプス仕込みのテクニックで軽やかに滑っていった。
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