大人なら共感できる、声高に主張しないサステイナブル精神

左・右上「マローン」各2万2000円、右下「ブラッドリー ヴィーガン」2万900円／すべてクレイ（コンコード ショールーム　03-6804-3108）

表立てず内に秘めることで、かえってその信念が説得力を増していく。クレイは、シンプルかつ地に足がついたデザインと同様に、実はサステイナブルな取り組みにも真剣に向き合っている。

声高に謳いはしないものの、国際的な認証を得たタンナーのフルグレインレザーや海洋プラスチックゴミをアップサイクルしたテキスタイルなどを使う姿勢は、創業当初から変わらず。

それこそサステイナブルという言葉が一般化するよりずっと前から、地球環境に寄り添ってきたのだ。

「マローン ヴィーガン」2万900円／クレイ（コンコード ショールーム　03-6804-3108）

実際、前出の「マローン」で使われるイタリアンレザーは、再生エネルギーを活用して水の消費量削減を実現するLITEレザーと呼ばれるもの。

さらには、「マローン ヴィーガン」という動物性素材を一切使用しない兄弟モデルもリリースされている。

「オーガスト」1万4300円／クレイ（コンコード ショールーム　03-6804-3108）

今季初登場となった「オーガスト」は、製造における水の消費量がコットンに比べて少なく済む、ヘンプ素材のデッキタイプ。耐久性と抗菌性にも優れ、涼しげで味のある風合いは春の足元に違いを生んでくれる。

気持ちいい、格好いいは当たり前。環境に優しくするのも当たり前。この颯爽としたスタンスもまた、目の肥えたファンを唸らせる要因だろう。