【2足目】HTM チャリティーオークション
続いてTAKEIさんがピックアップしたのは、新潟県中越地震のチャリティーとして2005年にナイキが販売した、藤原ヒロシ氏率いるフラグメントとのコラボモデル。
販売方法はオークション形式で、サイズごとに希望者が競り合った結果、上位の者だけが購入できるスタイルがとられたスニーカーだ。
いくらで入札されているかわからない目隠しオークションでは、金額の駆け引きが難しかったのでは?
フラグメントのサンダーロゴもオン。
「ブラックとホワイトの2色が各150足ずつ出品されましたが、私はブラックのサイズ10を12万円で落札しました。もちろんこのモデルが欲しかったというのはありますけど、そのお金が役に立つならということで。最安値は5万円くらいだったみたいです。
アッパーにクロコダイルの型押しされたレザーを使ったり、シームレスに内側に縫い込む仕様だったり、高級感がありますよね。相当力を入れてつくっていると思います」。
「あとになってオールホワイトのモデルも欲しくなってきました(笑)」。
世代的に藤原ヒロシ氏の影響を大きく受けていると話すTAKEIさん。この日もフラグメントとリーバイスのコラボデニムを着用していた。
「藤原ヒロシさんといったら、裏原の代表みたいな存在でしたから。『グッドイナフ』から好きで、ずっと追い続けていますね。このシューズは、フラグメントのロゴであるサークルサンダーがヒールに入っているのがたまらなくて。ついにやってくれたかと(笑)」。
インソールに施された「HTM」のロゴ。
モデル名に冠される「HTM」は、フラグメントの藤原ヒロシ、ナイキ副社長にしてエア マックスやエア ジョーダンなどを手がけた凄腕デザイナーのティンカー・ハットフィールド、そして元ナイキインク社長兼CEOのマーク・パーカーによるコラボレーション・プロジェクトの名称だ。
「これも履くタイミングを逃してしまったモデルのひとつ。時の経過とともに価値が上がっているので、その辺でおろすのには勇気がいるなと(笑)。藤原ヒロシさんと会えるならどうするか? もちろん躊躇なく履いていきます!」。
3/3