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2022.03.27

ライフ

充電式LEDランタンを長く愛用するために知っておくべき、4つのこと


「Camp Gear Note」とは……

バッテリーの小型高性能化に伴い、充電式LEDランタンがキャンプシーンで急速にシェアを伸ばしている。自宅のインテリアや非常時の備えにもなり、価格は手頃。しかも、手軽にセルフカスタムが楽しめることも人気の理由だ。

見た目は従来の電池式ランタンとそっくりだが、じつは中身は似て非なるもの。充電式LEDランタンならではのケア方法が存在したりと、案外知られていない事実は多い。

知ってるようで知らない充電式LEDランタンにまつわる事実。もし全部知っていたら、あなたは相当なLEDランタン通です。

① 保管時は満充電に。バッテリーはセットしたままで

電池式のランタンやヘッドライトを使い慣れている人にとっては、「嘘だろ!」と思われるけれど本当の話。

「バッテリー=抜いて保管」の常識は充電式には当てはまらない。

「バッテリー=抜いて保管」の常識は充電式には当てはまらない。


電池式の場合、長期間使用しない場合は電池の液漏れを避けるために、電池を抜いて保管することは広く知られた常識。しかし、充電式のバッテリーの場合は逆。満充電の状態で、ランタンにセットしたままで保管するのが正しい。

使用状況にもよるが、未使用期間が継続する場合は、ひと月に1度程度を目安に充電してやると、バッテリーがより長持ちする。


② 経年劣化で、光量は徐々に下がるもの

当然、LEDの性能も半永久的ではない。

当然、LEDの性能も半永久的ではない。


LEDは昔ながらの白色電球とは異なり、コイル線が切れて突然使えなくなるような構造ではない。しかし、経年劣化で徐々に光量が下がっていく。

新品時点の光量を100とすると、2年ほど使うとどのLEDも80くらいの光量に落ちてしまう。

使う頻度と個体差にもよるが、この程度なら許容範囲と捉えるか、買い替えの目安にするかはあなた次第。久々に使うときは、出かける前に光量をチェックしておこう。


③ アダプタとケーブルの質が、充電速度を左右する

ケーブルの性能にもこだわろう。

ケーブルの性能にもこだわろう。


出がけに慌てて充電し始めたけれど、遅々として充電されない……。そんな苦い経験がある方は、充電用のアダプタとケーブルを見直してみよう。

USB充電の場合、アダプタの性能によって充電速度は変わる。推奨は最新の2A以上のタイプ。タコ足配線での充電もおすすめしない。

また、安価で質が悪過ぎるケーブルを使うと速度が落ちるだけでなく、電力の出力側も入力側(PCなど)もショートするなどの恐れがあるので注意が必要だ。

間違いではないが、急ぐならコンセントからがベター。

間違いではないが、急ぐならコンセントからがベター。


出先ではついPC経由で充電しがちだが、電気の供給量が少ないのでコンセントに挿したほうが充電速度は早いことも覚えておきたい。


④ トラブルの多くはUSBの接合部。ケアを忘れずに

抜き差しは慎重に。

抜き差しは慎重に。


LEDライトに限らず、USB接続製品全般に共通する話だが、故障の多くはコネクタ周辺に起きやすい。充電ケーブルの抜き差しを丁寧にするなど、ラフに扱わないことが重要。

特に海沿いでキャンプした後などはマスト。

特に海沿いでキャンプしたあとなどはマスト。


キャンプでの使用後は、USB端子やマグネットチャージの接点付近の汚れを布などで軽く拭いてやろう。簡単なケアだけど、意外とやっている方は少ないのでは?

LEDランタンは日進月歩の進化が続くジャンルなので、新たな製品の登場とともに常識は日々塗り替えられていく。長く使い続けるために、正しい知識をアップデートして付き合いたい。



池田圭=文 矢島慎一=写真

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