「青は特別な色」と言う安藤政信さんと腕時計
2本目は、白いダイヤルのモデルをチョイス。ベルトは同じくネイビーだ。「レベルソ・トリビュート・デュオ・ムーン」SSケース、縦49.4×横29.9mm、手巻き。168万800円/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833
2021年には映画『さくら、』で初監督を務めた。「映像でも写真でも、自分なりの表現を通して、人の記憶に入り込みたい」と語り、そのために“色の存在が重要”なのだと続ける。
「自分がいちばん大切にしている色は青です。それと赤、白、黒。映画の中でも写真を撮るときでも、それぞれの色が混ざり合って、また違う色になることを考えながらやっています。
さっき花の写真について話しましたが、同じように撮り続けているものとして波があります。海の青って自分の中ではとても大事で、水のゆらめきも、波の形も、反復しながらも二度と同じにはならないから、永遠に見ていられるんです。
その一瞬の光景、そこにしかない青。それを写真に収めたいと思って」。
反転式ケースで “ふたつの顔”を持つレベルソ。表面のダイヤルには青味を帯びたインデックスが配され、全体の印象を色鮮やかに演出する。
「一期一会」や「諸行無常」という言葉が大好きだと話す安藤さん。移ろう青の世界にとっぷりとハマっているようだ。
今回手にしたジャガー・ルクルトの時計「レベルソ・トリビュート・デュオ」と「レベルソ・トリビュート・デュオ・ムーン」も、美しい青が印象的な2本。
安藤さんにとって、腕時計とはどのような存在なのだろうか。
「僕らが若い時って携帯電話もない時代で、Gショックとかを集めるのがブームでした。学ラン姿にGショックを着けて、スケボーで学校に行くみたいな。当時と今では当然、腕時計との付き合い方も変わりますよね。
ジャガー・ルクルトの時計は、ベルトひとつとっても色気を感じるし、文字盤の青も光の受け方でいろんな表情に変わるんだと感動しました。海と同じようにずっと見ていられそうです」。
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