4 men for JL Storiesとは…… 美しい青を纏ったレベルソに、実力派俳優は何を感じたのか。「レベルソ・トリビュート・デュオ・スモールセコンド」SSケース、縦47×横28.3mm、手巻き。135万5200円/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833
クリエイティブなマインドを持つ男たちに支持を集める「ジャガー・ルクルト」。
その魅力を、4人の男たちの言葉から紐解くスペシャル企画。これまで、ファッションデザイナー
尾花大輔さん、フォトグラファー
長山一樹さん、映像作家
OSRINさんに登場して頂いた。
最終回にお迎えするのは俳優の安藤政信さんだ。
表現者としてのこだわりと、飽くなき探究心
安藤政信●1975年生まれ。96年に映画『キッズ・リターン』で主演デビュー。『バトル・ロワイアル』(2000年)、『69 sixty nine』(04年)、『デイアンドナイト-』(19年)、ほか多数の映画に出演。昨年21年は『さくら、』で初監督に挑戦。出演作に映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」。テレビ「理想のオトコ」、「ボイスⅡ 110緊急指令室」。今年は映画「弟とアンドロイドと僕」(阪本順治監督)が公開。テレビでは『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)、『金魚妻』(Netflix)に出演。
“安藤政信”と聞いて、デビュー作『キッズ・リターン』での味わい深い演技を思い出すオーシャンズ読者も多いのではないだろうか。
演技に向き合うストイックな姿勢は現在に至るまで変わっておらず、自身が演じる役柄を納得いくまで研究してから撮影に臨む。
「ドラマ『コード・ブルー』で脳外科医の役を演じたとき、専門的な世界ということもあり、俳優陣は事前に医療現場の映像を見て学ぶということがありました。
でも僕はどうしてもその空気感を肌で感じておきたくて、特別に許可をもらい実際の手術に立ち合わせてもらったんです。
目の前で執刀される様子は鮮烈でした。頭蓋骨にドリルで穴を開けていくと、赤い血が流れ込んで、骨が白くミルク状になったところと混じり合い、独立したピンク色になったんです。不謹慎かもしれませんがそこで生まれた色が綺麗だなと思いながら見ていました」。
サンレイ仕上げのブルーダイヤルが光を反射して生き生きと輝く。レザー・ストラップは、カーサ・ファリアーノによって特別にデザインされたもの。ケースを反転させると、裏面に第二時間帯を示すもう1つのダイヤルが現れる。
安藤さんは俳優のほかに、写真家としての顔も持っている。
高校2年生のときに父親から譲り受けたキヤノンのカメラでいろいろなものを撮り始め、20代になると本格的に取り組むようになった。
以来、東京ファッションウィークの撮影や、雑誌での女優たちの撮り下ろし、手作りのZINE製作など、近年ますます活動の幅を広げている。
「花はずっと撮り続けています。花も人と同じように生死があって、自分にとっては、人の感情や感覚を表現してくれる存在です。
ある映画の撮影中、部屋の外に椿の花がいっぱい落ちていて、真っ赤に広がるその光景がすごく印象的だったので急いでシャッターを切りました。
子供の頃に大怪我をして血だらけになった経験があるからか、赤に対しては生命力みたいなことを連想するようになっていました」。
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