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2022.03.14

ファッション

ナナミカ・マーケ担当に教わる、“ダンガリーシャツ”とアメカジの蜜月関係



ダンガリーシャツは我々が大好きな青シャツのひとつである。生地に白のボタン&ステッチが映え、ゴワつかず軽快な着心地で、適度にラギッドな味わいも備えている。

例えばこのザ・ノース・フェイス パープルレーベルの一枚なんて好みのど真ん中だ。

「ダンガリーはアメカジの基本といえるファブリック。デニムもそうですがこういうワークな青色こそ、アメカジを象徴するカラーなのだと思います」(ナナミカ・マーケティング担当/井上吉太郎さん)。

さらに言うならキャンディストライプのBDシャツ然り、プルオーバーのハワイアンシャツ然り。つまりブルー系の色のシャツは、我々が愛してやまないアメカジの定番色でもあったのだ。

もちろんほかのアメカジ服との色の相性もいい。白いTシャツ。ベージュのチノパン。オリーブグリーンの軍パン。我々のカジュアルには青シャツが本当に合う。

 

シャツ2万2000円/ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(ナナミカ 代官山 03-5728-6550)、Tシャツ2990円/ギャップ(ギャップ新宿フラッグス店 03-5360-7800)、パンツ3万9600円/ロンハーマン 0120-008-752、サンダル5万8080円/ビルケンシュトック(ビルケンシュトック・ジャパン 0476-50-2626)、サングラス4万1800円/サタデーズ ニューヨークシティ×モスコット(サタデーズ ニューヨークシティ 03-5459-5033)、ネックレス5万1700円/バニー(スープリームス インコーポレーテッド 03-3583-3151) 、ベルト1万4300円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)


「春先にはバルマカーンコートなんかと合わせるのもいいですよね。ベージュカラーのライトウェイトなもの。コートもシャツも風になびいて、軽快な雰囲気を演出してくれます」。

井上さんによるとこれからの時季には、ザ・ノース・フェイス パープルレーベルの「65/35 CPOシャツ」もおすすめだそう。

ポリエステル65%、コットン35%のブランドのコアマテリアル「ベイヘッドクロス」を使用。撥水機能に優れた素材で、アウター感覚で着こなせるシャツとして活用してほしいとのこと。

そんな意見も参考にしつつ、この春はぜひとも自分にマッチする青シャツを見つけていただきたい。

 

クールマックス エコメイドを混紡させたインディゴ染めのダンガリーシャツは、太めの糸で縫製したからこそ生じるパッカリングで表情豊か。合わせは淡いトーンのTシャツにクタッとしたチノパン、そして足元にはレザーサンダル。そんなリラックス感のあるコーディネイトがちょうどいいのかも。


それにしてもナナミカには、オリジナルもザ・ノース・フェイス パープルレーベルも、青シャツのラインナップがとても充実している印象がある。青シャツへのこだわりはいったいどこから?

「そもそもナナミカという名前には“七つの海の家(=七海家)”という意味があります。ブランドの根源的なところに海、すなわちブルーがある。だから正確に言えば、シャツに限らずブルーのアイテムが充実しているんです」。

なるほどその点はオーシャンズも同様。誌名のとおり街にいても家にいても、いつでも海の空気を感じていたいと思っている。だから風になびく青シャツを着ることは、もしかしたら海を身に纏うようなことなのかも。

少し大袈裟かもしれないが、そう考えてみると今以上に青シャツを好きになれる気がするのだ。そしてどんなカジュアルスタイルも受け止めてくれる包容力すら、海を想起させるのである。

金谷章平=写真 来田拓也=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 加瀬友重、髙村将司、礒村真介(100milier)、増山直樹、今野 壘=文

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