「19歳で娘を出産したんですが、2年ぐらいで離婚してシングルマザーになりました。女手ひとつで育てなきゃいけないので、近所のコンビニやスナックで深夜まで働く日々です。友達のお母さんがチョコレート工場で仕分けの仕事をしていて、それをうちに持ってきて箱詰めするという内職もしました」。
その後、ワシントン靴店で5年働いたのち、派遣事務などの仕事を経て、3年前に足道楽の面接を受ける。
「私自身も小指の骨がボコッと出ている内反小趾なので、足の悩みを解決する仕事はいいなと思って」。
これまでに診てきた両足は5000以上。最近は転びやすい子供を心配して連れて来るお母さんも増えたそうだ。
壁にはお客さんの記念写真が貼ってあった。
一方で、19歳で産んだ娘さんも今では高校2年生。「友達みたいな親子」として暮らしてきたという。
ふたりの定番の旅行先は熱海。
2018年には娘さんと台湾旅行へ。
ランタンフェスティバルも満喫した。
そんな恵子さん、聞けばお酒が大好きだという。
「川口でいちばん好きなのは『博多っ子』という居酒屋さん。生ビールなら10杯ぐらい飲めます。日本酒の種類も多いんですよ。今はなかなか行けませんが」。
また、川口はなぜか焼き鳥専門店が多いそうだ。取材終わりで散策してみると、確かによく目に付いた。
渋い構えの店も。
なお、川口っ娘の恵子さんには幼稚園からの付き合いだという友達も何人かいる。
コロナ前に西川口のバーで地元仲間と飲んだ時の写真。
最後に娘さんの話をもう一度。
「仕事から帰るのは娘が寝ている時間。少しでもコミュニケーションを取ろうと思って、小学生の6年間は交換ノートを付けていました。あと、私が仕事で落ち込んでいるのを察してモノマネで笑わせてくれたり。何でしたっけ? 『ダンソン!』とかいうやつ」。
バンビーノですね。では、読者へのメッセージをお願いします。
これからの仕事と子育て、応援していますよ。
【取材協力】足道楽(ビーズラボ株式会社)www.ashidoraku.com