「知らないと怖いカラダのサイン」とは…… “元気な人ほど要注意”とされる突然死。あろうことか、もっとも多いケースが30〜40代の男性だという。
「
口の中を見れば体が分かる。脳卒中や心臓病の予兆は、あなたの舌に表れています」。そう話すのは、“舌診”のプロフェッショナルである歯科医師の中城基雄先生。
舌をどうチェックすれば危険な病気を見分けられるのか。その極意を教えてくれた。
話を聞いたのはこの人! 中城基雄●中城歯科医院院長。歯学博士のみならず鍼灸師・食品保健指導師の資格も持つ。東洋医学・漢方治療に精通し、14年間で4000人の口臭治療にあたる。著書に『病気の9割を寄せつけない、たった1つの習慣』(サンマーク出版)。また、口臭に関する情報をブログで発信している。
大病のサインは口の中にあり。舌は健康のバロメーター
──口と体にはどういうつながりがあるのでしょうか?
体内に走る血管や内臓をこの目で見られる場所がただ1つだけあります。それが口の中です。
口内は柔らかい粘膜と唾液でできていますよね。この粘膜は食道や胃・腸とも地続きなので、見るだけで臓器の炎症などもイチ早く察知できます。
一方、唾液は通称・白い血液とも言われていて、口の中のうるおいを見れば、血液のドロドロ具合いまで分かります。
──目から鱗です! その中でも重要なのが「舌」であると? はい、舌を見れば
血流・体液(水分量)・自律神経の働き度合いをまとめて知ることができます。
むくみやすい・乾燥しやすいといった体質から、日頃の生活習慣や大病の予兆まで、舌にはハッキリ表れますよ。
──「舌」で脳卒中や心臓病が分かるのはなぜですか? 舌の状態や動きは、脳や血液と直結しています。脳卒中を起こすと“呂律が回らなくなる”というように、舌の動きと関連しているんですね。
また脳卒中や心筋梗塞には、油分を多く含んだドロドロの血液が大きく関与しています。舌を見ることで、自分の体が今まさにどういう状態なのかを知ることができるんです。
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