BLANCPAIN
ブランパン/ヴィルレ ダマスキネ
小さなスペースで魅せる職人の彫金技術
威風堂々、光り輝く黄金の龍。この荘厳な文字盤を持つアートピースは、高級時計ブランドがしばしば披露するメティエダール(仏語で、芸術的な手仕事の意)と呼ばれるジャンルの1本だ。この文字盤はブランパンが力を注ぐひとつ、ダマスキネ技法で描かれている。
まず模様をつけたい部分に溝を掘り、そこに展性の高い=薄く広がりやすい性質の24金の糸を入れ、その上からハンマーで叩き龍を作る。接着剤等をいっさい使用せず、職人の手で製作されているのだ。その姿を隠さぬよう、カットアウトされたリーフ針の佇まいも実に奥ゆかしい。
3/5