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2019.08.24

時計

ここで刻むは未来の時間? 進化を遂げる3本の腕時計


世界から61ブランドが出店する日本最大級の時計展「三越ワールドウォッチフェア」。限定品、 稀少モデルなどとともに奥深き時計の魅力にドップリ浸れる14日間は8月21日(水)からスタート!
この春、ひっそりと世界は新たな時間を刻み始めた。GPSからの時間情報が約20年ぶりにリセットされる“ロールオーバー”があったのだ。GPSのY2Kと呼ばれ、前回はカーナビや船舶GPS装置で多くの不都合が出た。最先端の時間は、常に新たなテクノロジーと向かい合う。それは腕元の時計も変わらない。そこには人間の英知が注がれ、驚きとともに感動をもたらしてくれる。そこで出会うのは、未来の時間なのかもしれない。


CARL F. BUCHERER
カール F. ブヘラ/ヘリテージ トゥールビヨン ダブルペリフェラル 限定モデル
技術は匠の技とともにさらに進化を遂げる


CARL F. BUCHERER カール F. ブヘラ/ヘリテージ トゥールビヨン ダブルペリフェラル 限定モデル 技術は匠の技とともにさらに進化を遂げる K18ローズゴールドケース、42.5mm径、自動巻き。1160万円/ブヘラジャパン︎ 03-6226-4650


創立130周年を祝す記念モデルは、12時位置にトゥールビヨンを高く掲げ、そのキャリッジは、外周に設けたボールベアリングによってブリッジを省き、まるで宙に浮かんでいるように滑らかに回転する。さらに脱進機にはシリコン素材を採用し、優れた耐磁性も備える。だが白眉となるのがケースバックだ。

ブリッジにあしらわれているのは、カール F. ブヘラの故郷であるスイス・ルツェルンの街並み。これは熟練工の手彫りによって描かれており、まるでアートような仕上がりだ。


外縁にはムーブメントの厚みを抑えるとともに、精緻な美しさを隠すことのないペリフェラルローターを備え、さらに中央を占めるK18WGのブリッジにはブランド創業地ルツェルンの景色をエングレービングするのだ。それは伝統を守り、さらに革新するブランドの精神を象徴している。

 

LONGINES
ロンジン /コンクエスト V.H.P. GMTモデル
クオーツの新たな可能性を開拓する旅時計


LONGINES ロンジン /コンクエスト V.H.P. GMTモデル クオーツの新たな可能性を開拓する旅時計 SSケース、41mm径、クオーツ。15万9000円/ロンジン︎ 03-6254-7351


1954年に精度記録を樹立したブランド初のクオーツ以降、独自の技術革新を続け、一昨年に発表したV.H.P.は、GPD(ギア・ポジション・ディテクション)システムにより、再起動時も針を正しい時刻に自動修正する。

シリーズに新たに加わったGMTではフラッシュセッティング機能を装備。専用アプリを搭載したスマホのフラッシュ機能による光の点滅で、時針を現地時間に調整する。Wi-FiやBluetoothなどの通信は不要で、ホームタイムとの切り替えもスワップ機能で容易に。実用性に磨きをかけてクオーツも進化を遂げている。



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