愉快な気分にさせられる。それが、ユーモアだ。時計が何も書かれていない真っ白なキャンバスならば、多くの作り手は、そこに遊び心を忍ばせる。自由な発想力を存分に発揮して。誰に気付かれるかわからない、その奥ゆかしさを楽しむのも、時計の嗜みのひとつだ。
FRANCK MULLER
フランク ミュラー/トノウ カーベックス リメンバー
時の既成概念を覆す奇抜な逆回転運針
時計は右回りに針が動いて時刻を表示するもの……古代エジプトの時代から、そして機械式時計が14世紀に開発されてから現代まで、変わることなく守られてきたこの常識を高級機械式時計ブランドで初めて覆した腕時計がついに現れた。
作ったのは時を楽しみ遊ぶ、現代のカリスマ時計師、フランク ミュラーだ。3本の針が逆回転する、インデックスが逆に描かれている以外、レギュラーモデルそのままのデザインや仕上げを採用。贅沢かつ本気のユーモアが美しくさりげなく楽しめる。
RICHARD MILLE
リシャール・ミル/RM 07-03 オートマティック ミルティユ
お菓子を腕時計にデザインしてしまう
突き抜けた遊び心、いただきます!
コンセプトはもちろん、機能でもデザインでも価格でも、いつも世界を驚かせるウォッチコンセプター、リシャール・ミル。2019年のテーマに選んだのは、遊び心たっぷりのスイーツやフルーツ。
セラミックス、カーボンTPT、クオーツTPTなど最先端素材に、グランフー・エナメルや手作業によるアクリルペイントなど最高峰の職人技を駆使して、その世界観を表現する。本作は懐かしのキャンディーを4個文字盤にセットしたデザイン。キュートな見た目と、高度な職人技のギャップが実に面白い。
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