エルメスって、ホント大人の遊び心がわかってる。
……と、思わず笑みがこぼれてしまったのは、こんな新商品を見つけたから。
フィンガースケートボード 12万6500円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
このミニチュアのスケボーは、バッグやスマホケースなどに付けるアクセサリーとして発売されたものだが、その楽しみ方はひとつじゃない。
レザーストラップを外せば、本物の“指スケ(指で乗るスケートボード)”となって走り回る、超優雅なオモチャに変身するのだ。
ストラップはトラックと呼ばれる金属パーツにくるりと巻かれている。
“指スケ”はテーブルの上などちょっとしたスペースで遊べることもあり、ハマってしまう人が多いらしい。なんでも、世界中でプロ大会が開催されるほど人気なのだ。
デッキ裏面のレザーにスカーフ柄がプリントされている。
エルメスでは本物のスケートボードも作っているが、こちらのアクセサリーはデッキ部分に上質なカーフレザーがあしらわれ、他の革製品同様、仕上げや縫製までていねいに作り込まれているのがわかる。
ミニチュアサイズながら、ウィールやトラックも精巧にできていて、本物さながらに機能していることも確認できた。
そして、しばらく触っているうちに、なんだかワクワクが止まらなくなってしまった……。
そうとなれば、実践あるのみ!
足に見立て、人差し指と中指をデッキに乗せる。
まずは、おっかなびっくり指先をデッキに乗せ、平らなところで転がしてみる。スーッとウィールが回り、思いのほかスムーズな動きだ。
よし、今日は基本トリックであるオーリーをマスターしよう。
えーっとなになに、中指をボードの反り返ってるほうに置き、人差し指をボードの上に置いて……叩きつけるようにしてボードを浮かせて指を揃えたまま着地をする、か。
そーっと……
わっ、逃げられた〜(泣)。
エルメスの指スケを滑らせた様子は、動画でもご覧あれ!
そういえば、2022年のエルメスの年間テーマは「もっと軽やかに」だ。メンズ部門のアーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンも、航海やアウトドアのエッセンスをコレクションに取り入れ、自由で開放的な気持ちを表現していたっけ。
ひょっとしたら、都会でも自由なエスプリを取り入れる要素として、スケートボードにインスパイアされたのかもしれない。
うーん、やっぱりエルメスって大人の遊び心がわかってるよなあ。
[問い合わせ]エルメスジャポン03-3569-3300