現在は全国から集まった38人のマンガ家の卵たちが、日々切磋琢磨している。
ひとり暮らしの自宅ではついサボりがちだが、仲間がいると緊張感を持って作品づくりに臨めるのだ。
マンガに没頭する若者たち。
一方で、シェアハウス暮らしの楽しさも味わえる。
「最初は住んでいる子たちのサポートから始めました。一対一の面談で悩みなどを聞くんです。皆さん、制作にまつわる話が多いですね。私もマンガ家を目指していたので、自分なりのアドバイスができていると思います」。
なお、今回の推薦人はニューベリー代表理事の小崎文恵さん。蓉子さんの印象を聞いてみた。
「関わる人に安心感を与える人で、社内ではチームのためにできることをいつも考えている感じ。彼女の穏やかでいて熱く、まめやかな仕事ぶりにはいつも驚かされます。彼女が私の横で難問をクリアしたときは『菊池メモ』としてログを残しています(笑)」。
トキワ荘プロジェクトの中で活躍が著しかった人を表彰するイベント(左が小崎さん)。
なお、「多摩トキワソウ団地」では2021年の6月以来、2名の漫画家デビューが決まった。各賞の受賞者はさらに大勢いるという。
ニューベリーでは“令和のトキワ荘”ハウスの立ち上げも続々と計画中だ。同時に、一般企業向けにマンガ制作を行う事業を立ち上げ、マンガ家が担うマーケット自体を拡張させていくという。そんなシーンでも、蓉子さんは先頭に立って働いている。マンガ家を目指す若者やクリエイターを支援するために。
新しいハウス立ち上げ時の物件撮影の様子。
新型コロナの影響でリモートワークが増えたが、最近では自宅にワークスポットを創設。この場所が大いに気に入っているそうだ。
これなら出社する必要はなさそう。
コロナ前の牧歌的な写真も見せてくれた。2019年6月に神楽坂の赤城神社を訪れた際の一枚だ。
タイトルは「ハマらなかった御朱印帳」。
「ハマらなかった理由は信心深くないからと、御朱印集めが作業的だったからですかね。御朱印帳を持参して、お参りして、御朱印をもらうというルーティンが性に合わな買ったのかも……」。
では、最後に読者へのメッセージをお願いします!
いつか、また自身でもマンガを描く日が来るかもしれませんよ。
【取材協力】NPO法人 NEWVERYwww.newvery.jp 「弊社の看板娘」(Vol.178)
飲食店で働く166人の“看板娘”をご紹介してきた連載がリニューアル。さまざまな企業や団体で働く女性にフォーカスする題して「弊社の看板娘」。仕事内容やプライベートについて鋭く切り込むとともに、「この人と一緒に働いて楽しい」と思っている推薦人にもご登場いただく。
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