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2022.02.15

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'90年代「ワイルドシングス」の傑作アウターが進化。引きで見たら意外にも……

アクティブ派に多くの支持を得る「ワイルドシングス」。



その新作として知ったこちら。パッと見、'90年代の傑作マウンテンパーカ「シャモニージャケット」じゃない?

と思ったら、正体はロングコートだった。

ニューヨーク発の自転車カルチャーブランド「チャリアンドコー」とのコラボ作である。

各3万8500円/ワイルドシングス×チャリアンドコー(チャリアンドコー 03-6433-5912)

各3万8500円/ワイルドシングス×チャリアンドコー(チャリアンドコー 03-6433-5912)


ワイルドシングスらしい色使いやシルエットメイクなど、これだけで相当サマになりそうだが、本題はここから。本作には自転車乗りに優しいさまざまなギミックが隠されているのだ。



例えば、シャモニージャケットのアイコンでもあるフラップ付きのチェストポケット。実はこれがベンチレーションファスナーにアレンジされていて、脇下から背中までかなり大きく開閉できる。



自転車を漕いでいて体温が上がったときは、前方からの風は防ぎつつ、内部の湿気や温度を後方へ逃すといった、サイクルウェアとしての必須スペックを備えているのだ。



着丈が長いコートは自転車乗りには不便なんじゃ……と思うかもしれないが、このベンチレーションのおかげで動きにくさも一切なし。機能性だけでなく、デザイン面でも抜かりはない。



4つのポケットのサイズや配置もしっかり計算されている。手ぶらで自転車に乗れるようにどれも大きめに作られており、やや後ろ見頃にかかるサイドのポケットは乗車しながらでもアクセスしやすい。



スタンドカラーに内蔵されたフードもワザあり。雨が吹き込みにくいツバつきのフードには、ちょうど耳にあたる部分にスリットが入っている。これは、周囲の音が聞こえにくくなることを防ぐため。安全性もしっかり考慮されているのだ。



さらに背中の切り替え部分にはリフレクターを搭載。こちらはお馴染み、夜間における被視認性を確保してくれる、サイクルウェア定番のギミックだ。



自転車乗りのための機能を数多く宿しながら、アーバンテイストに仕上げたコラボアウター。自転車好きだけのものにしておくには惜しい逸品の誕生だ。


[問い合わせ]
チャリアンドコー
03-6433-5912

外山壮一=文

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