革ジャン。それは、かつては反抗の証であり、いわば男の憧れ。なかでもルイスレザーズは、その最高峰と言って間違いない。
メンズ(右)とレディス(左)で展開。各29万7000円/ともにルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
そんなルイスレザーズと、日本のファッション界に多大な影響を与え続けるヒステリックグラマーによる恒例コラボ。16年目となる名コンビが、今回も魅せてくれた。
と、本題に入る前に、ルイスレザーズについて少しおさらい。
強さと洗練が同居する数々の傑作は、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスをはじめ、ザ・クラッシュのミック・ジョーンズ、アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーら、古今の英国ロックスターが溺愛。
ビスポークテーラーをルーツに持つという事実にも、服好きの心は無性にくすぐられる。
29万7000円/ルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
29万7000円/ルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
そんな名門とヒステリックグラマーが手を組んだ、名物コラボレーション。日英が誇るロック魂の共鳴は、16年目となるセッションでどんな音色を響かせるのか。
ということで、新作の解説に入ろう。
今作のベースは、ルイスレザーズの「391」。“ライトニング”の名でも親しまれる永遠のスタンダードモデルだ。
クールなスリムシルエットを、数々の名物ディテールが装飾。フロントにあしらわれた4つのジップポケット、ウエストの両脇から前面に回り込む左右4本のアジャスターベルトなど、その“勲章”は健在だ。
29万7000円/ルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
29万7000円/ルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
そこに今回カスタマイズされたのが、きわめて“英国的”な2つのディテールである。
まず注目すべきは、イギリス・パンクロックの象徴とも言うべきスタッズ。
襟、袖のジップ周り、背面、そして特徴的なアジャスターベルトに打ち付けられているが、小ぶりで控えめなスタッズのあしらいが実に巧みで、“コスプレ”に陥らない絶妙な塩梅を実現している。
29万7000円/ルイスレザーズ×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp)
もうひとつの重要ポイントはライナーだ。インラインの“ライトニング”は鮮烈な赤で、それもひとつのアイコンだが、本作ではタータンチェックを採用。しかも、ハリスツイードによる正真正銘のスコティッシュタータンだ。
“ライトニング”だけに、レザーが翻るたびに顔を覗かせるチェックはまさにイナズマ級のインパクトを放つ。
とにもかくにも、表の顔をスタッズで、裏の顔をタータンチェックで飾った16年目のコラボレーション。ブリティッシュオールスターに相応しい英国感満載の仕上がりに、その手のカルチャーが好きな人は十中八九、満足できるはずだ。
[問い合わせ]ヒステリックグラマー https://store.hystericglamour.jp