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2022.02.08

からだ

「長時間のスマホ」「近視がひどい」は、失明のリスク有り。知らないと怖い“緑内障”のサイン

「知らないと怖いカラダのサイン」とは…… 

リモートワークの生活が普及して約2年。

「最近、視力が落ちてきた気がする」「目が疲れやすくなった」と感じている人も多いのではないか。だけどそれ、緑内障の恐れがあり、失明の予兆かもしれない。

「緑内障は治すことができない病気ですが、止めることはできます。だからこそ早期発見が大切なのです」。そう語る二本松眼科病院の平松 類副院長に話を聞いた。

話を聞いたのはこの人!平松 類●二本松眼科病院で副院長を務める。眼科専門医として、これまで10万人以上の診察を行う。『眼科医だけが知っている一生視力を失わない50の習慣』(SB新書)など著書も多数。

平松 類●二本松眼科病院で副院長を務める。眼科専門医として、これまで10万人以上の診察を行う。毎日健康情報を発信する、YouTubeチャンネル「眼科医平松類チャンネル」はチャンネル登録者10万人以上。『眼科医だけが知っている一生視力を失わない50の習慣』(SB新書)など著書も多数。

失明原因No.1。40代も侮れない緑内障



――緑内障ってどんな病気ですか?


眼圧が非常に高くなる病気
です。眼圧が高まると、視神経が圧迫されてダメージを受け、視野がだんだん欠けていきます。そして末期になると、失明します。緑内障は失明原因の第一位なんです。

――なんだか怖いですが、緑内障になったという人はあまり聞かない気がします。

それは9割の人が気付いていないからです。両目が同時に進行する白内障と違い、緑内障は視野の欠け方に左右差があります。右目の視野で欠けている部分を、左目が補うので気付かないんです。

視野が半分以上欠けて、ようやく「ちょっとおかしいかな」「老眼かな?」と思う程度。そして末期になって、突然視力が0.1以下になる。気付いていないだけで、40歳以上の20人に1人が緑内障といわれています。

――そんなに多いんですね……治療をしても治らないんですか?

緑内障は治すことはできません。ただし、進行を止めることはできます。一般的には目薬で眼圧を下げるのですが、多くの人はこれで進行を止めることができます。

目薬が効かない人はレーザー治療や手術治療をします。緑内障で早期に治療をして失明する人は稀です。



ーーどうやったら早期発見できるのでしょうか?

健康診断などで行われる眼圧検査で判明する人もたまにいますが、ほぼ発見できないので、40歳を過ぎたら、年に1度は眼底カメラを行ってほしいですね。

ちなみに、セルフチェックもあります。

ーーどのように確認できるんですか?

まずは、年間カレンダーや新聞の株価欄など、細かい文字が載ったものを用意してください。

次に、片目ずつ、紙の中央を凝視しましょう。視線を動かさない状態で、周囲の文字に欠けている部分がないかを確認してください。

欠けている部分がある場合は、早めに受診しましょう。

ちなみに車をこすることが増えたり、書類の行をうまく追えなくて疲れるというのは、実は視野が欠けていることによって起きている可能性があります。

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