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2022.02.05

あそぶ

「穴が開いたら交換」するダーンタフで聞いた、正しい靴下の選び方

「Camp Gear Note」とは……



海、山、川と、冬のアウトドアはとにかく寒さが身に染みる。アウトドア上級者は、そんな環境でも快適に遊ぶために、あるモノの質にこだわっている人が多い。

ダウンジャケット? ネックウォーマー? いえいえ、答えはソックス(靴下)。地味な存在だが、ソックスこそ素材や構造が快適性の違いに直結するウェアなのだ。

今回は、アウトドアソックスの老舗ブランド「ダーンタフ バーモント」を担当する井深さんに、冬のアウトドアと街履き用ソックス選びのポイントについて聞いた。

ソックスの山に囲まれるブランド担当の井深さん。選び方のポイントをご教授ください!

ソックスの山に囲まれるブランド担当の井深さん。選び方のポイントを教えて!


覚えておきたい5つのポイント

「まずは素材選びが大切です。普段コットンのソックスを履いている方だったら、メリノウールのものを選ぶだけでも違いが出ると思います」。

曰く、メリノウールはコットンより値は張るものの、天然の透湿性や保温性、防臭性を兼ね備えた“奇跡の天然素材”と呼ばれているのだそう。アウトドアソックスの多くは、ウールと化学繊維を混紡した素材を採用し、この特性を上手に利用しているものが多い。

特に保温性が求められる冬の足元にウールは最適解だろう。足を入れた瞬間の温かみや、足に汗をかいて汗冷えしそうな運動後は、特にコットンとの違いが感じられるはずだ。

使用するシーンを想定すると、自ずと必要な長さが決まる。

使用するシーンを想定すると、自ずと必要な長さが決まる。


続いては丈の長さ。長さは用途に合わせて選ぶのが基本となる。

「スニーカーであればくるぶしより長めの丈と相性がよく、ブーツに合わせるならばスネまでカバーするものがおすすめです。スキーブーツなどには、膝下までの長めのタイプもあります」。

右は甲の部分にパイルがないモデル。左は全面パイル。配置の違いが分かるだろうか。

右は甲の部分にパイルがないモデル。左は全面パイル。配置の違いが分かるだろうか。


同時に、ソックスのクッション性についてもチェックしよう。

お手持ちのソックスを裏返してよく観察すると、踵やつま先部分がタオル地のように生地がフワッと盛り上がっていることに気が付くはず。これはパイルと呼ばれる構造で、ブーツと足との間でクッションの役割を果たしてくれるもの。

例えば、スキーブーツやトレッキングブーツと合わせるなら、足裏だけでなく、ブーツが干渉するスネや足全体にパイルがあるものがいい。アクティビティにもよるが、ランニングや夏場にも使うなら通気性が高く、足裏感覚がダイレクトなパイルがない薄手タイプをあえて選ぶのも手だ。

パイルの違いで、厚みの差が出る。ウエア同様、厚過ぎると汗をかいて冷えの原因になるので、時期や用途に合わせた厚みを選ぼう。

パイルの違いで、厚みの差が出る。ウェア同様、厚過ぎると汗をかいて冷えの原因になるので、時期や用途に合わせた厚みを選ぼう。


寒い環境下で履くソックス選びの最重要項目は「保温性」だ。

パイルの厚みは、=ソックスの厚み=保温性につながる。街だけでなく、アウトドアでも併用したいなら、パイルの配置と厚みを意識して選んでみるといいだろう。

シューズとソックスの相性も大切。

シューズとソックスの相性も大切。


また、当然のことではあるが正しいサイズ選択も非常に重要となる。

「快適性のためだけではなく、無駄にシューズ内で足が動いて起きる靴ズレも防ぎます」。

シューズとソックスとの相性もフィット感を左右するので、シューズを購入するときは普段よく履くソックスを持っていって試着させてもらうのも手だ。


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